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06月10日-04号

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  1. 津市議会 2015-06-10
    06月10日-04号


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    平成27年  6月 定例会(第2回)          平成27年第2回津市議会定例会会議録(第4号)           平成27年6月10日(水曜日)午前10時開議-----------------------------------                議事日程第4号第1 承認第3号から第5号まで、報告第7号から第20号まで及び議案第70号から第87号までの議案質疑並びに一般質問    長谷川 正議員    加藤美江子議員    岡村 武議員    坂井田 茂議員-----------------------------------本日の会議に付した事件 議事日程第4号のとおり-----------------------------------             会議に出欠席の議員氏名出席議員(36人)       1番 中川民英君        2番 長谷川幸子君       3番 渡辺晃一君        4番 長谷川 正君       5番 岡村 武君        6番 伊藤康雄君       7番 川口和雄君        8番 藤本智子君       9番 豊田光治君        10番 堀口順也君       11番 青山昇武君        12番 横山敦子君       13番 加藤美江子君       14番 大野 寛君       15番 杉谷育生君        16番 田村宗博君       17番 西山みえ君        18番 川口 円君       19番 田中千福君        20番 佐藤有毅君       21番 岩脇圭一君        22番 坂井田 茂君       23番 八太正年君        24番 小林貴虎君       25番 福田慶一君        26番 川崎正次君       27番 田矢修介君        28番 岡 幸男君       29番 中村勝春君        30番 桂 三発君       31番 岡本知順君        32番 田中勝博君       33番 辻 美津子君       34番 倉田寛次君       35番 山崎正行君        36番 村田彰久君欠席議員(0人)          会議に出席した説明員の職氏名   市長                         前葉泰幸君   副市長                        葛西豊一君   副市長                        青木 泰君   政策財務部      政策財務部長          中村光一君              税務・財産管理担当理事     内田政宏君              検査担当理事          小谷幸生君              政策財務部次長         松田千秋君              財政課長            岡 則幸君   危機管理部      危機管理部長          岩中 聡君   総務部        総務部長            盆野明弘君              総務部次長           松岡浩二君              総務担当参事          浅井英幸君   市民部        市民部長            吉川親之君              地域連携担当理事        山下佳寿君              人権担当理事          南 勇二君   スポーツ文化振興部  スポーツ文化振興部長      新家 聡君              産業・スポーツセンター建設担当理事                              曽根 勝君   環境部        環境部長            栗本 斉君              新最終処分場建設担当理事    伊藤順通君   健康福祉部      健康福祉部長          田村 学君              健康医療担当理事        別所一宏君   商工観光部      商工観光部長          川合清久君   農林水産部      農林水産部長          森谷実徳君              事業担当理事          平澤直敏君   競艇事業部      競艇事業部長          酒井英夫君   都市計画部      都市計画部長          松本尚士君              事業担当理事          森川謙一君   建設部        建設部長            加藤貴司君              道路等特定事項推進担当理事   大西直彦君   久居総合支所     久居総合支所長         蓑田博之君   一志総合支所     一志総合支所長         長江英明君   上下水道事業管理者  上下水道事業管理者       佐治輝明君   水道局        水道局長            上田典廣君   下水道局       下水道局長           森川孔彦君   消防本部       消防長             山口精彦君              消防次長            澤井忠臣君   会計管理室      会計管理者           川辺久志君   三重短期大学     三重短期大学学長        東福寺一郎君              三重短期大学事務局長      水谷 渉君   教育委員会      委員長             坪井 守君              教育長             石川博之君   教育委員会事務局   教育次長            倉田幸則君   監査委員       監査委員            高松和也君   監査事務局      監査担当理事          松田いづみ君       職務のため会議に出席した議会事務局職員の職氏名   議会事務局      議会事務局長          荒木忠徳君              議会事務局次長         森 孝之君              議事課長            藤田定彦君              議事課調整・議事調査担当主幹  落合勝利君              議事課議事調査担当副主幹    中津宜大君              議事課主査           加藤浩道君              議事課主査           鈴木 喬君-----------------------------------     午前10時00分開議 ○議長(田矢修介君) おはようございます。 ただいまの出席議員数は36人であります。議員定数の半数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 日程第1、承認第3号から第5号まで、報告第7号から第20号まで及び議案第70号から第87号までの議案質疑並びに一般質問を行います。 発言通告がございますので、順次発言を許可いたします。 長谷川正議員は、一問一答方式を選択されておりますので、執行部は1回目から自席での答弁を許可いたします。 長谷川正議員。     〔4番 長谷川 正君 登壇〕 ◆4番(長谷川正君) 執行部の皆さん、28万5,000人の良民の皆さん、ごきげんよう。生まれも育ちも57年間、旧一志郡香良洲町の長谷川正です。本6月議会も、全市民の方々が明るく元気に健やかに暮らせますように張り切って頑張ります。 先ほど申しました全良民の良民とは、漢字でよい民、よい人と書く良民であります。これから私の質問の中で何度か出てくる良民という言葉も、よい民と書く良民として申し上げていきます。 本6月議会は6点ほど質問します。 第1問目は、とことめの里一志の経営改善について質問します。 とことめの里一志の温泉施設だけの収支は、平成26年度としては約2,436万円の赤字となっています。タオルとバスタオル無料貸し出しについては、平成26年度でタオルとバスタオルクリーニング代金は約1,500万円かかりました。それと、入浴客が自宅にお持ち帰りしたり破損するなどして補充する新品のタオルとバスタオルの購入代金は約180万円であり、合計すると約1,680万円の支出となっております。赤字経営の大部分を、このクリーニング代金1,500万円と新品のタオルとバスタオルの補充分代金180万円の計1,680万円で占めております。 湯のきれいさを確保するために、無料貸し出しを始めたのがきっかけであると聞き及んでおりますが、タオルを湯舟の中につける人なんておりますか。そんな行儀の悪い人はごくまれには見かけますが、ほとんどいません。だから、湯のきれいさを保つために無料貸し出しをしている意味がありますか。そのわけのわからん無意味な大義名分のために1,680万円もの余分なお金を出して、経営を圧迫して赤字幅を大きくしていることは事実です。無料貸し出しタオルバスタオルを大至急廃止して、新品のタオルを200円、新品のバスタオルを400円で販売してはどうですか。新品のタオルは原価が115円、新品のバスタオルは380円。だから損けはありません。 この間、久居にあるスーパーのロビーで、やすらぎの湯の年会員に入っている知人にひょこっと会いました。そこで平成26年度の2,436万円の赤字の話をしました。その知人は言いました。「そんな赤字経営なら、無料貸し出しタオルバスタオル、廃止したらいいやんか」と、「タオルぐらい家から持っていったらいい」と、「バスタオルはただやから使うわけで、なかったらなかったで済んでいくわ」と意見されました。 今、私が通っている民間の入浴施設では、バスタオルを持参してくる客は10人に1人といません。その民間の入浴施設の貸しタオルの料金は130円です。貸しタオルバスタオルのセット料金は300円ですが、貸しタオルの130円はよく出ますが、貸し出しタオルバスタオルのセット料金の300円のほうはほとんど出ないということです。バスタオルのためにあと170円出すのがもったいないということです。つまり入浴するのにタオルは必ず要りますが、バスタオルは必ずしも要るとは限らないということです。 また、年券利用に係る平成26年度の年間収入額は2,275万円であり、年会員数は1,042人でありますが、年間の利用回数によっては年会員券の1回当たりの入浴料が著しく安くなり、中には1日に2回、3回と入浴に来る方も見えます。だから、クリーニング代金もふえます。そこで、年券を廃止することを提案します。でも、年券を廃止すると、65歳以上の方々の年券と当日券や回数券の入浴料と格差が大きくなるため、当日券や回数券の料金を久居の湯の瀬並みに見直して、年券を廃止してはどうですか。 それと、今のやり方では民業圧迫になっております。市内の他の公共施設においては市外利用者の料金を高く設定してあるが、とことめの里一志の入浴料金については、市内利用者、市外利用者とも同額であり、市外利用者は他の公共施設と同じように高く料金設定をすべきではないかと思われます。以上、前向きな御答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) ただいまの長谷川議員の質問に対する答弁を求めます。 ◎一志総合支所長(長江英明君) 御質問にお答えさせていただきます。 とことめの里一志は、合併前、一志町当時、福祉目的でつくられた施設でございます。一志温泉やすらぎの湯につきましては、地域住民の健康増進に寄与するとともに、地域住民の憩いの場となっておりますことから、使用料を安価に設定することにより、老若男女問わず幅広い年齢層の方々に楽しく御利用いただいております。 議員御所見のとおり、年々赤字額が増加していることから、経費削減を図る必要性も十分認識しております。また、監査委員より、本年3月に措置対象指摘事項として、タオルの貸し出しの有料化や年会員券を含めた使用料の見直し等さらなる収支の改善が求められておりますことから、早急に改善策を取りまとめ、収支の改善に努めてまいります。以上でございます。 ◆4番(長谷川正君) 前向きな回答、ありがとうございます。大至急、経営改善お願いいたします。 2問目は、JR名松線について質問します。 平成21年10月の台風18号でJR名松線は大きな被害を受け、家城駅から伊勢奥津駅間が不通となり、はや6年の間、代行バスの運行が続けられております。沿線住民の熱意を受け、JR東海、三重県、津市の三者による工事協定が締結され、再開通に向けた工事が進められていることにつきましては、市当局や関係者に感謝いたします。 名松線が開通して、はや80年たとうとしています。この間、奥津宿と松阪市の経済交流はもちろんですが、特に名松線沿線の皆様方の日常生活に大きく寄与してきたということは言うまでもありません。平成21年にとまってから約6年半がたとうとする中、復旧工事の現在の状況はどうですか。また、再開通を記念するイベントを来年の3月ごろにすると聞いておりますが、どのようなことをしようと思っていますか。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部事業担当理事(森川謙一君) 名松線の復旧工事の現状と再開通のイベントについて御質問いただきました。 名松線復旧事業につきましては、JR東海、三重県、津市の三者による協定書に基づき、工事を実施しておるところでございます。県施工の治山工事につきましては、平成26年度の末に全箇所で完成したところでございます。市施工の水路整備工事とJR東海が行っております鉄道施設の工事も計画どおりに進んでおりますことから、今年度中の平成28年春には再開通となる予定でございます。 次に、再開通を記念してのイベントでございますが、被災後6年半を経過しての再開通は、名松線沿線地域を初め、市民の皆様にとって待ちに待ったことでありますことから、再開通に合わせ出発式と記念式典、にぎわいイベントの実施により、多くの方々とともに喜び、名松線の再開通や美杉地域など沿線地域の情報発信を行いたいと考えております。既にJR東海を初め、関係機関や地元団体等と調整を進めておりまして、出発式につきましてはJR東海と協議を行っているところでございます。津市が行う記念式典につきましては、御協力をいただいた方々へのお礼でありますとか、アトラクションを含めた式典を計画しております。また、式典にあわせて再開通を皆さんで祝い、盛り上げ、名松線の再開通を全国に発信するために、にぎわいイベントを民間団体の御協力をいただきながら開催したいと考えておりまして、参加いただける団体等と、企画等を含めて現在協議が始まったところでございます。 今後、さらに協議を重ね、一連の再開通式に御来場いただく皆様方に楽しんでいただけるよう、見て、感じて、味わっていただける1日を提供しまして、名松線の復活をアピールできるものにしていきたいと考えております。 ◆4番(長谷川正君) 先ほども言いましたが、JR名松線は、本年で松阪から伊勢奥津まで開通してから80年になると聞いております。古くから津市と松阪市とは交流があり、特に名松線は両市の生活に直結した路線であります。 そこで、開通を記念したイベントを計画しているのであれば、松阪市にも協力を求めてはどうですか。また、名松線のことを考えて活動している民間の団体があると聞き及んでいますが、協力を求められてはいかがですか。せっかく再開通するのですから、人、物を運ぶ乗り物として捉えるだけではなく、松阪市と津市がもっと交流を密にすることで見つかる新たな魅力、また気づいていなかったプラスの部分がきっとあるはずです。そういう意味からも、名松線再開通を契機とした両市の物流的、文化的な交流を提案させていただきます。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部事業担当理事(森川謙一君) 松阪市でありますとか、名松線について活動している団体に協力を求めてはどうかというようなことでございます。 松阪市とは、被災後、情報交換を行うとともに、これまで復旧に向けた取り組みについて御協力をしていただいているところでございます。昨年7月には三重県、松阪市とともに名松線沿線地域活性化協議会を設立しまして、名松線の利用促進など、連携した取り組みについて協議を行っているところでございます。その中で再開通式につきましても協力の依頼をしておるところでございます。 また、これまで名松線の復旧に向けて自主的に取り組んでこられた名松線を守る会、名松線を元気にする会などの団体でございますとか、地域おこしに取り組まれている団体とは、既に協議を始めておるところでございまして、今後さらに多くの団体に協力をしていただけるよう広く情報提供や周知を行い、有意義な再開通式にしてまいりたいと思っています。 ◆4番(長谷川正君) 来年3月は立派なイベントになるように、よろしくお願いします。 第3問目は、コミュニティバスの利便性の向上について質問します。 平成27年は、ベビーブーム世代とか、団塊の世代と呼ばれている人たちが65歳以上の高齢者となり、その10年後の平成37年には、その団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる、いわゆる2025年問題などと呼ばれ、その後も高齢者人口は増加を続けていくと推計されています。また、近年、高齢者ドライバーによる交通事故が問題になっています。個人差はあると思いますが、年齢とともに動体視力の衰えや反応時間のおくれなど、身体機能の変化により危険の発見がおくれがちになり、瞬間的な判断力が低下してきます。さらに認知症などの心配もあります。 運転することに不安を感じて自信がなくなってきても、都会のように交通の便のいい地域に住んでいるのならいいのですが、民間のバスやコミュニティバスの運行本数の少ない地域に住んでいる高齢者にとっては、家族から運転が心配と言われても運転免許を自主返納するわけにもいかず、かといって、いつも家族の誰かが送迎してくれるというわけにもいかず、本当にこれから困ったことになっていきます。 そこで質問ですが、そのような現状はわかっておりますか。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 確かにおっしゃいますように、高齢化が急激に進展し、いわゆる2025年には団塊の世代が75歳以上の後期高齢者になると。超高齢社会となり、これまで国を支えてこられた団塊の世代が給付を受ける側に回るために、福祉サービスなどへの需要が高まって、社会保障と財政のバランスが崩れると、こういうことも指摘されております。また、平成26年中の三重県内の交通事故死亡者数は112人でございまして、このうち高齢者の死者数は57人と50.9%を占めているという状況もあり、高齢者ドライバーによる交通事故が深刻な問題であるということでございます。また、東京のような大都会は別といたしまして、地方はどこも車社会であり、車がなければ自由な生活は楽しめないという状況でもあります。 このような状況の中で、今後の高齢者の移動手段を確保していくということは、大変重要な課題であると認識をしております。 ◆4番(長谷川正君) そこでコミュニティバスについてですが、日常生活に必要な交通手段を確保し、住民の福祉向上を図るためのものと理解していますが、この使い勝手がまだまだよくないとの声を耳にします。 一例を申し上げますと、美里地域ですが、美里地域には地域内にスーパーマーケットもなく、日常の買い物に行くにも、コミュニティバスだけでは津地域や久居地域に直接行くことができずに三重交通のバスに乗りかえていかなければならないなど、不便な面があると言われていますが、どのような対策を講じられていますか。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 市町村合併以前から中山間部などを運行しておりました民間路線バス廃線となっておりまして、その廃止となった路線を補うため、あるいは福祉目的として運行していたバスを、市がコミュニティバスとして運行を引き継いできました。 津市では、平成27年3月に津市地域公共交通網形成計画を策定しました。その計画の中で、鉄道や民間路線バスを幹線と位置づけて、コミュニティバスは幹線につなぐ支線の部分を運行し、鉄道駅や総合支所などを乗りかえ拠点に位置づける通ネットワークの考え方としております。都市と都市の間の移動は鉄道が担い、地域と地域の間の移動は民間路線バスが担い、地域内の移動はコミュニティバスが担うといった一定の役割分担の考え方に基づき、交通ネットワーク網を形成しております。そのようなことからコミュニティバスは、その地域内での生活活動を基本に、日常の買い物や通院ができるよう配慮した路線など、あるいはダイヤの設定に努めております。 一例として挙げていただきました美里地域につきましては、地域内にスーパーがないことから乗り継ぎによる移動をお願いするなど、確かに御不便をおかけしておりますが、地域を超える移動については、民間路線バスを利用していただきやすいように、民間バス路線との接続について配慮していきたいと思います。 ◆4番(長谷川正君) 市町村合併をしてからもうすぐ10年になります。この10年を機に、津市全体のコミュニティバスの利便性について、もっと使い勝手のいいように見直していくべきだと考えますが、どのように考えますか。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 先ほど申し上げましたが、コミュニティバスについてはそれぞれの地域内での移動の役割を担っていることから、実際の利用者や各地域での声を十分聞かせていただき、地域公共交通活性化協議会でも議論をしていきながら、その地域の皆様が使いやすいような路線の設定、あるいはダイヤの設定など、利便性の向上に今後とも努めていきたいというふうに考えております。
    ◆4番(長谷川正君) ありがとうございます。よろしくお願いします。 第4問目は、公共施設のトイレの洋式化について質問します。 津市では、特に小・中学校のトイレの洋式化を計画的に進められていますが、本庁舎や総合支所庁舎のトイレの洋式化については、場所によってばらつきがあるように感じています。これらの施設も、当然、来庁される市民の皆様が利用されるわけですが、一般家庭での洋式トイレの設置は当たり前という状況から見て、これらの施設についてももっとトイレの洋式化を進める必要があると考えます。 そこで、まず本庁舎においては、一部の階には男女とも洋式トイレのないところがあると聞いておりますが、全体の設置状況はどうですか。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎税務・財産管理担当理事(内田政宏君) 本庁舎における洋式トイレの設置状況でございますが、男子トイレ及び女子トイレが合わせて42カ所ございます。大便器の設置数としましては85カ所ございまして、そのうち洋式トイレは20カ所設置しております。このほか、三重県ユニバーサルデザインまちづくり推進条例に基づいた男女兼用の多目的トイレを1階東側に2カ所、8階東側に1カ所の計3カ所設置してございます。なお、洋式トイレの全くない階としましては、議会棟の3階が該当いたします。 ◆4番(長谷川正君) 本庁舎の状況はわかりましたが、それでは次に、総合支所庁舎のトイレはどのような現状であるかお聞きします。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎税務・財産管理担当理事(内田政宏君) 総合支所の庁舎の状況でございます。 各総合支所の庁舎の合計数でございますけれども、男子トイレ及び女子トイレ合わせて54カ所ございまして、大便器の設置数としましては118カ所、そのうち洋式トイレは78カ所という状況でございます。多目的トイレは21カ所設置してあります。総合支所の庁舎は改築により比較的新しい庁舎や、耐震化工事に合わせてトイレの洋式化を図っておりますので、本庁舎に比べますと洋式化してある率は高い現状でございます。 ◆4番(長谷川正君) 逆に言うと、本庁舎は総合支所庁舎に比べて洋式化がおくれているということになりますが、何か理由がありますか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎税務・財産管理担当理事(内田政宏君) 総合支所につきましては、先ほど申し上げましたように、庁舎の耐震化等を図るために改修や改築が順次行われてきておるということで、その工事に合わせて洋式化のほうも進められてきたという経緯がございます。ただ、本庁舎につきましては、こうした大規模な改修工事が行われていないということも理由の一つかと推測しております。 ◆4番(長谷川正君) 今の話を聞きますと、本庁舎ではトイレの洋式化は改修工事があったときについでにやればいいという程度の優先度で考えてきたのかと思わざるを得ません。いずれにしても、本庁舎のトイレの洋式化は大変ニーズが高いと私は考えております。もっと真剣に考えていただいて、早急に取り組む必要があると思います。と同時に、時代的には、温水で洗浄できる機能がついているトイレをふやしていくことも大事だと思いますが、どう思われますか。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎税務・財産管理担当理事(内田政宏君) 確かに今おっしゃられましたように、本庁舎と総合支所のトイレの洋式化率を比べますと、率にしますと、本庁舎は23%程度、総合支所、合計ですけれども66%という状況でございますので、本庁の洋式化率が低いということは明らかでございます。 そこで、現在、洋式トイレが男女とも設置されていない議会棟3階をまず優先して、議員御提言のそういった洗浄機能と申しますか、そういったものを備えた洋式トイレを設置したいというふうに思っております。また、本庁舎全体のトイレの洋式化につきましては、今後、教育委員会等が新庁舎に移転するということもございますので、そういう機会に伴って、本庁舎内を再配置する機会などを捉えて、適切な時期に順次トイレの洋式化を図ってまいりたいと、このように考えております。 ◆4番(長谷川正君) お金の要ることですんやけど、ぼちぼちとよろしくお願いします。 第5問目は、国登録有形文化財になっておる角屋旅館の保存について質問します。 角屋旅館は国登録有形文化財にも登録され、江戸時代の末期ごろの伊勢別街道、椋本のにぎわいをほうふつさせる貴重な文化的、歴史的財産だと私も感じているところです。 ところが、角屋旅館は、平成25年には旅館業も閉じ、所有者も高齢になって、その施設、建築物の維持管理が心配になっていると聞きました。所有者が、例えば津市に寄附を申し出てきたら、津市は引き受けることを考えられるかどうか伺いたいと思います。また、津市として、こうした所有者が維持管理できず困っている文化的、歴史的財産が出てきた場合の対処はどのようにするつもりなのかお尋ねします。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育長(石川博之君) 御指摘の角屋旅館は、伊勢別街道あるいは椋本の江戸時代末期の風情を残す建造物でございます。そのことが貴重であるということが、平成20年に登録文化財に登録されたところでございます。 津市といたしましても、大切な歴史的建造物というふうに捉えておりますが、そういうお話があった場合、例えば今後、県とか市の指定文化財としての価値、専門的な審議機関との確認も必要になってまいります。その上でいろんな対策を考えていくことになりますが、現在、その登録有形文化財の所有者の皆さんが抱える問題をよくその声をお聞きしまして、関係機関とも調整を図っていきたいと思います。 一般的には、いろんな御相談がうちにございます。そうした場合、今も申し上げましたけれども、文化財として市が指定するかどうかということについては、またそういうような専門の審議機関に諮る必要も出てまいりますので、ともかくそういう御相談を十分と踏まえながら、県あるいはそういう文化関係の団体と調整を含めて、いろんな観点から検討していきたいというふうに考えております。 ◆4番(長谷川正君) ありがとうございます。そやでケース・バイ・ケース、精査、吟味して、今後のこと、これからよろしくお願いします。 最後に、広報津(5月1日号)の副市長のコラムについて質問します。 広報津5月1日付、ナンバー225号の26ページ、27ページの1面ずつに、2人の副市長のコラムが就任後初めて大々的に掲載されております。載せた理由は。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎副市長(葛西豊一君) 広報津につきましては、前置き、ちょっと御説明させていただきたいと思うんですが、毎月、1日号を市長コラムとして、その時々の市政に係る状況等を踏まえまして、市長みずからの記載による記事を掲載しておりまして、この平成24年4月1日号から開始しまして6月1日まで、5月1日号は副市長ですから除きまして38回を数える次第でございます。市政に係る広報に当たりましては、従前から、市のトップである市長みずからにおいてトップセールスを行うという考え方から、さまざまな情報発信に係る活動を行ってきておりまして、広報津への市長コラムの掲載もこの一環で行っているものでございます。 御所見の5月1日付、広報津ということでございますけれども、その理由はということでございますが、私ども掲載させていただいた理由というのは、まず4月26日には市長選挙が予定されているということ、それから、それに先立ちまして、市長の任期が4月23日で満了となりまして4月24日から26日まで不在ということで、職務代理者として出させていただいたこと。そして、原稿の作成事務があるんですが、その前処理段階で、市長があらかじめ一月、二月前から準備する関係で、市長がどのようになるのか特定できないという状況等であったことなどから、今回、補佐役の副市長が市長にかわって、副市長コラムとして掲載させていただいた次第でございます。 ◆4番(長谷川正君) えらい長い前置きで。ちょっとまあ今から私の話聞いてな。 私は、昨年から、2人の副市長、何の仕事しとるか全く見えてこない、何をしとるかもわからんと言っております。給料は、本来1カ月87万円ですが、現在、行革で7%カットしており、80万9,100円が1カ月の給料として支給されております。4年を1期として、任期満了時には1,461万6,000円、行革で7%カットしておるから1,359万2,880円もの退職手当も支給されます。2人の副市長に支払うお金は、4年を1期として、行革で7%カットしても4年間で総額で1億3,670万5,536円払わなければなりません。そんなにたくさんの給料、退職手当を払うのは大変もったいない。無駄や。1カ月の給料は20万円ぐらいでええやないかと思っているのは私の持論でございますが、良民の中には、20万円どころか10万円でいいとか、ただでもいいやないかと言っている人もたくさん見えますなどというお話を、昨年の9月議会や12月議会、ことしの3月議会に何度も言ったことから、副市長、ばつが悪くなって、5月1日付の広報津に1人ずつ1面を使ってコラムを載せてきたなと。仕事をしとるんやでと。見え見えで掲載してきたなという声があちこちからたくさん聞こえてきました。私自身も、私が毎度やかましく言っているから載せたんやと思っております。 市長は、年に12回、毎月コラムを出しています。副市長としても就任直後から、年に二、三回でも載せたら、もっと副市長に対するイメージが変わってきたと思います。それと、津市行政情報チャンネルも、市長ばかり映しとらんと副市長も時々は出演しなさいよ。今現在、津市の良民の中には、津市行政情報チャンネルは市長ばかり映って、市長専用のチャンネルになっているやないかという声が大いにあります。できのいい立派な市長ばかり出ていないで、できが悪いとは言いませんが、余りできのよくない2人の副市長も時々は出演したら賢そうに見ばえするでしょう。 議員でも、議会だよりを1年間で通常号4回、臨時号1回、計5回、宣伝がてらに広報紙つ市議会だより発刊しております。議員は、2,500から3,000得票できたら当選できますが、副市長は、市長の両腕であり、市のナンバーツー、双頭であります。もっと常日ごろ、津市28万5,000人の良民に、頑張ってやっておるでと宣伝しなくてはあかんのと違いますか。陰に回って黒子に徹して、後ろのほうでこそこそ、ちょろちょろ動いているほうが活動はしやすいでしょう。顔も余り知られていないし。でも、2人は三重県の県都津市の恐れ多くも副市長なんですよ。市長の次に偉い立派なお方なんですよ。もっと前へ前へ出てもらわなあかんでしょう。そして、何でもかんでも市長の代理の副市長ではあかんでしょう。市のナンバーツー、金看板ですよ。恐れ多い副市長ですよ。テレビや広報紙にたびたび出て、一般の良民の方々に顔を覚えてもらうのもいいでしょう。悪いこともできないしね。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎副市長(葛西豊一君) たびたび出てはという御質問でございますが、あくまで市の代表は、御案内のとおり市長でございます。副市長の職務というのは、地方自治法第167条第1項の規定によりまして、市長を補佐し、市長の命を受け、政策及び企画をつかさどり、補助機関である部下職員の担当する事務を監督するということで規定されております。当然、おっしゃる意味はわかります。しかしながら、市長を支え補佐する立場であります。 したがいまして、広報津への掲載でありますとか、今回、行政チャンネルにも出させてはいただいておりますが、行政情報チャンネルへの出演などを通じて、市の施策とか事業方針などを市民の皆様にお伝えするということについては、やはり市を代表する市長が行うことが特に重要であると考えております。このため私としましては、今後も副市長として市長を全面的に補佐して、市長の命のもとで副市長としてその職務に精励したいと考えております。 しかしながら、御質問の部分でございますけれども、機会があれば、いろんな形で情報発信等行うということを思っております。そしてまた、各種の行事でありますとか総会、大会、式典などでも、これまでどおり引き続き市長代理として出向く場合もございますので、鋭意努めてまいりたいと思います。よろしくお願いします。 ◆4番(長谷川正君) 前置きは型にはまったものの言い方やけど、後のほうええこと言うとったな。それでええんさ。今から言うこと、また聞いてよ。 職員の中には、男女を問わず、若手職員でも中堅職員でも、将来は副市長になれたら人生最高やな、なれるものならなりたいなという方々も若干見えます。でも、今の状態では、長谷川議員にぼろくそに言われ、一般の市民の方々からも悪口雑言三昧で、目標として憧れている副市長職に対してグレーになってきていると。やはり、光り輝く憧れの立派な職務であってほしいと言っております。どうですか。答弁。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎副市長(青木泰君) 私につきましては、事業の関係をいろいろ担当させていただいております。特に、津市の行政を進めていく上で重要な事業をやっていく上で、当然、方針等につきまして責任を持ってやっていくということにつきましては、非常に責任感を持ってやるということにつきましては、行政マンとして非常に仕事冥利に尽きるというふうに思っております。 ◆4番(長谷川正君) ええ答弁返るわな。 2人の副市長に対して、津市の良民の方々が、最近、副市長、頑張っているな、禄以上に仕事しとるな、テレビもよく出ているし、広報津にもよく談話掲載しとるな、やっぱり前葉市長が任命しただけのことはあるなという副市長への褒め言葉を、一般の方々や市職員の方々からも私は聞きたい。執行部と議員は一線を画しているとはいえ、同じ津市から禄をもらっている、いわば同じ釜の飯を食っている同業であると私は思っています。その副市長の悪口を聞いて、私がいい気持ちになると思いますか。いい気持ちになるはずがないやろ。逆に、悪口たたかれたら腹が立つに決まっておるやろ。一日も早く副市長の褒め言葉を、津市の良民や職員の方々からたくさん聞きたい。これが私の本心です。 もう一つ、2人の副市長が、今回、1面にコラムに出ていたのが物すごく私はうれしかった。本当にほほ笑ましい立派なコラムでした。これが私の副市長に対する心です。でも、たくさんもらっている給料の件は別ですよ。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎副市長(葛西豊一君) ありがとうございます。今後も市民の皆さんの御期待にさらに応えられますように日々精進してまいりますので、よろしくお願いします。 ◆4番(長谷川正君) 2人の副市長、あしたからやめてくださいと言うとらへんねん。頑張ってやってくれ言うとるねん。その中で出られるもんやったらあちこち、補佐、補佐という言い方が、執行部、各部長らに言うたら、余りいい意味合いにとってもらえへんだぞ、補佐という言い方は。やっぱり2人は津市の金看板、ナンバーツーの2つの頭の副市長やで、やっぱりもうちょっと前面に出てもらわなあかん。それは控えてやっておりゃ楽でええけどな。みんなに顔を覚えられやんでいいで。そやけど、顔も覚えてもらいない。コラムも時々出しない。テレビもたまには出なさい。こうやってすると津市民がやっぱり喜ぶて。答弁をお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎副市長(青木泰君) 当然、私どもも事業が円滑に進むように、いろいろ活動したいというふうに思っております。 ◆4番(長谷川正君) これで最後にしますけれども、あんたらの答弁次第で最後にならんかもわからんけど。 そんなに恥ずかしがらんと、市長のお株をとるということはあらへんのやで。市長ともども一緒に頑張っておる、私らは頑張っておると、2人のナンバーツー、2つの頭として頑張っておると、そういうところを見せたらええのやで。くどく言うかわかりませんが、恥ずかしがらず、コラムも時々は半ページでもよろしいが、4分の1ページでもよろしいが載せて、また情報番組も出てもうて、少しぐらいは副市長としての意見も言うたってもろうたら、またまた津市民の顔も立つし、またこれまた市長の顔も立ちますよ。 私はくどう言いますが、あなた方の任期をとるとか、あしたからやめてくれということは毛頭思うとらん。津市民の方々は頑張ってやってくれということを熱望しとるわけや。そこのところを今後の課題として、これからも2人の副市長、津市のナンバーツーとして一生懸命、光り輝く副市長として頑張ってください。答弁はよろしい。ありがとうございます。 ○議長(田矢修介君) 以上で長谷川議員の質問は終了いたしました。 議案質疑並びに一般質問を続行いたします。 加藤議員は、一問一答方式を選択されておりますので、執行部は1回目から自席での答弁を許可いたします。 加藤美江子議員。     〔13番 加藤美江子君 登壇〕 ◆13番(加藤美江子君) 皆様、おはようございます。公明党議員団の加藤でございます。 私は、市政一般より6点質問をさせていただきます。 1点目の津市児童発達支援センターについて、4点質問いたします。 これまで、肢体不自由児通所施設である津市療育センターの機能を拡充して、心身や言語、運動の発達におくれのある就学前の子どもに対しても支援の輪を大きく広げていくことになるセンターであると期待をしております。 そこで、4点まとめて質問をいたします。 1つ、開所の目的は。2つ、現在の利用人数と今後の見通しは。3つ、言語聴覚士、作業療法士、理学療法士、臨床心理士等の役割を具体的にお願いいたします。4、一人一人の個性を尊重し、一人一人の能力を見出す努力はどのようにしているのか。この4点をお伺いいたします。 ○議長(田矢修介君) ただいまの加藤議員の質問に対する答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) 津市児童発達支援センターつぅぽっぽに関しまして、4点の御質問をいただきました。順番にお答えさせていただきます。 まず、開所の目的といたしましては、議員の御発言の中にもございましたけれども、肢体不自由児通所支援施設としての旧の津市療育センターの機能を拡充いたしまして、新たに知的、情緒等に心配のあるお子さんにも早期からの発達段階に応じた支援を提供するために、本年4月に開所いたしました。お子さんの持てる能力を引き出すことで生きる力を見につけ、地域で生き生きと生活できるよう支援をいたしますとともに、保護者の方の相談にも応じるということも目的とさせていただいております。 次に、現在の利用人数と今後の見通しということでございました。5月末現在で、延べ人数ではございますが、身体の関係で311名、知的、精神の関係では43名という御利用の実績でございます。個別訓練9名の方を合わせますと363名の実績となってございます。身体の利用者の方につきましては、旧の療育センターのお子さんが引き続き御利用いただいておるという状況でございます。 また、知的、精神の利用者が少なくなっていることにつきましては、私どもの分析といたしましては、利用されるお子さんについて、障がいの関係もありまして環境の変化には敏感なために、既に受給者証をお持ちいただいて支援サービスを利用されている保護者の方にとっては、事業所をかわることについてはやはり慎重になられるのではないかなというふうに思っております。このことから新しい施設ができましても、必ずしもすぐに引っ越してこられるということが進まないといいますか、そういう面ではちょっと当初思っていたより利用の人数が少ないのかなと。 4月のつぅぽっぽ認可後に新たに相談支援を受け付けたお子さんにつきましては、支援利用計画、こちらもつぅぽっぽのほうで対応させていただきますので、こちらの作成のほうも進んできておりますことから、今後、それらのプロセスを経まして徐々に御利用のほうも増加していくものというふうに思ってございます。だんだんふえていくという見通しを持っております。 それから、つぅぽっぽに配置しております専門職の一つ一つの具体的な説明をということでございます。 順番に申し上げますと、言語聴覚士につきましては、話すことや聞くこと、あと食べたり飲み込むことに不自由のある方に、言語や聴覚能力を回復させるリハビリテーションを行う仕事でございます。具体的には、文字や絵を使って言葉を引き出したり、音や響きの聞き分け、それから発音、口の体操、それから食事がしやすくなる、嚥下といいまして食物を飲み込むという、こちらが舌の動きなどを訓練することによって円滑にできるようになる。そういうふうなことを行いまして、語彙の獲得やコミュニケーション能力の育成を図るということを施設内でしていただいております。 それから、作業療法士につきましては、手先を使った着がえをいたしましたり、日常生活を送る上での必要な機能の維持、向上のための訓練を行うという専門職でございます。具体的には、運動用具を用いて体全体を使うことでスムーズな体の動きを助けたり、それから教具、これを用いて手先を使うことで日常生活がしやすくなることなど、遊びを通してさまざまな訓練を行っております。 それから、理学療法士につきましては、歩いたり、立ったり、座ったりという日常動作、これを行う上での基本となる動作の訓練を行うのがその職務でございます。具体的には、関節可動域の確保でありますとか、体幹の維持のためのバランスボールやスイング器具といったものを用いまして訓練を行ったり、筋肉の維持を行うというふうな活動をいたします。 それから最後に、臨床心理士につきましては、情緒や発達の面から、子どもさんらの保護者のサポート、子どもさん自身と保護者の方のサポートを行うという専門職でございます。具体的には、訓練中の子どもさんの様子を観察いたしまして、保育を進めていく上での見立てをしたり、発達検査を実施して客観的な状態を把握したりいたしますとともに、成長、発達を確認したり、保護者の方の相談にも応じていくというふうな活動をいたしております。 それから、4点目の一人一人の個性を尊重し、一人一人の能力を見出す努力はどのようにしているのかということでございますが、利用されるお子様につきましては、御自分の言葉で御自分の思いをうまく表現することがなかなか難しい、またできないという子どもさんも少なくありません。そうしたお子さん一人一人に、保育士を初め言語聴覚士や作業療法士、あと臨床心理士といった専門職がかかわりまして、子どもの表情や行動のサイン、こちらから気持ちを酌み取ったり、保護者からの情報に耳を傾けながら、それぞれの専門的な目線で見立てを行います。そして、それを事例検討会、中のミーティングのようなものですけれども、そこで相互に共有するように努めているところでございます。 今後も一人一人のお子さんに合った支援計画により、心のこもった支援を提供し、お子さんの力を最大限に引き出すことができるよう取り組んでまいります。以上でございます。 ◆13番(加藤美江子君) ありがとうございます。 津市児童発達支援センターつぅぽっぽの概要の中をずっと拝見させていただきました。それで本当に一人一人の発達状況に応じた支援をすると。その能力とか、また生きる力を発揮して、その地域の中で生き生きとした生活ができるように、一人一人の発達状況に応じた支援をしていきますと。そしてまた、早期発見であり、早期支援が大事であると。そして、途切れのない支援、ハッピーノートを使うとか、また関係機関との連携をしていくということで、さまざまこのようにこの中にはうたってあります。 その中で親御さんが心配して相談に来られる方はいいんですけれども、なかなか気づかずというか、なかなかそういうところまで行けないというか、そういう親御さんというか、お子さんも、私はたくさんまだいらっしゃると思うんですね。それで早期発見、早期支援ということで、どのように早期発見をするのか、また早期支援をするのかということでは、センターのほうに連絡等来るのにはどのような方法があるのか、ちょっとお聞かせ願えますか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) センターのほうは積極的にというふうな議員のお話でございますが、通常の発達に支援が必要なお子様を、私どもが、こういう言い方ちょっとあれですけれども、発見といいますか、気づくというチャンスといたしましては、例えば保育園とか幼稚園とかで通常の保育を行っている中で保育士さんの目線から見て、そういうちょっと発達におくれがあるとかいうふうな気づきというのがございます。 あるいは、そこまでいかないにしても、保健センターなんかでも取り組みいただいているんですけれども、健診時に健診をお願いしているお医者様の目線から見て、ちょっといろいろ成長とか発達に問題がある、そういうふうな情報を内部的に極力共有するようにいたしまして、そういう早期の支援につなげているような取り組み、これなかなか進まないんですけれども、そういうふうな取り組みをさせていただいているところでございます。 ◆13番(加藤美江子君) 健診等でアドバイスをしていただいて、そしてセンターにつなげるというそういう方法もあると思うんですけれども、ここのセンターを利用される方たちというのは、そういう支援計画を立てて、そして給付が決定したという方たちですよね、これを利用する。それ以外の、ちょっと心配とか気になるわという人たちは、ここで相談を受けるとか、専門職の方にアドバイスを受けるとか、そういうのはこのセンターの中では限られた、そういう計画をきちっと立てて給付決定がされた人以外の人たちの受け皿というのは、どこで相談を最初にしたらいいのかということがちょっと私は気になるんですが。センターのほうにすぐ直に、その御本人、当事者の親御さんたちが連絡を、ここに来られるようなそういうような流れになっているんでしょうか。ここを使用されていない人たちの相談、それはどうなんですか。センターの役割はどうなんでしょうか、そういう方たちの。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) もちろんセンターの機能としては、通所施設でございますので、そこへ通っていただくというのがございますけれども、それ以外にも障がい児の方に対する相談支援事業とか、それから場合によっては保育所等の訪問支援をするような機能も、つぅぽっぽのほうでは持ち合わせておりますので、御相談のみでもいただけると。実際に今、担当のほうから私が報告を受けております実績では、つぅぽっぽの通所の対象はあくまでも未就学のお子さんですけれども、先ほど申し上げた相談支援においては、小学校へ就学されているお子さんの相談も実際に賜っておるということで聞いておりますので、そういう機能はあるということで御理解いただきたいと思います。 ◆13番(加藤美江子君) 今まで、例えば保育園だとか小学校でも、ちょっと気になるなというお子さんがいて、それは担任の先生であったりとか、それから保護者であったりとか、そういうのは前のこども支援課というかそういうところに連絡をすれば、チームを組んで、すぐそこの学校とか幼稚園とかに行ってくださって様子を見てくれると。親御さんが直にそこの課に連絡をすれば、すぐ対応してくださる。とにかく席の暖まる暇がないぐらい、そのチームの方たちは毎日毎日、訪問していただいていましたよね。そういうイメージがあるんですけれども、このセンターができたことによって、それはどういうふうになるんでしょうかというちょっと疑問があったものですから。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) センターが新しくできたことで、センターに配置する職員の状況は、療育センターのころに比べてかなりいただきました。それで議員がおっしゃるように、今までこども支援課のほうでそういう訪問とか当たっておったスタッフ、みんなセンターへ行ってしまったかというと、そういうことではございませんで、今までどおり訪問指導をやるスタッフは、現在の本庁の中のこども支援課にもちゃんと引き続きおりまして、引き続きその業務を担っておりますので、そのような御理解でお願いしたいと思います。 ◆13番(加藤美江子君) ありがとうございます。じゃ、私、勘違いしておりました。それはどうなるんだろうかと思ってちょっと心配していたものですから。よくわかりました。 それで、本当に障がいを持っているお子さん、また持っていないお子さんにしても、非常に一人一人の個性というか、その子の持っている能力というか、それを引き出す力があればありがたいんですけれども、なかなか引き出せるということは難しいと思うんですね。 最近、私は、NHKで放送された会話のできない重度の自閉症である子どもさんが、ポインティングといってこう押さえるんですよね、その使用する手づくりのお母さんがつくった文字盤を使ってのみ、自分の思っていること、また感じていること、考えていることを言葉に出して会話ができるという番組を見ることができました。 彼が書いた本の中にこんなところが、13歳で初めて書いたんですけれども、今は22歳です。「僕は22歳の自閉症者です。人と会話をすることはできません。僕の口から出る言葉は奇声や雄たけび、意味のないひとり言です。この社会の中に僕の居場所はないのです。特に困っているのは本当の自分をわかってもらえないことです。自閉症の僕はいつも視線に踊らされています。人に見られることが恐怖なのです。人は刺すような視線で僕を見るからです。苦しくてたまらなくなると空を見上げます。目に飛び込んでくるのは抜けるような青空と白い雲です。見ている僕はひとりぼっちなのに、世界中の人とつながっている気分になります。自然はどんなときも人々に平等です。そのことが僕のこころを慰めてくれるのです。僕の家族の声かけは光そのものでした。言葉というものは長い時間かけて育てていくものである。話しかけられれば、それに答えようする気持ちは、障がいがあってもなくても同じだという気がします。答えられないからこそ尋ねてほしいのです」という、ちょっと抜粋ですけれども本の内容がありまして、NHKでもそれは報道されたんですけれども。これを私は読んだときに、重度の自閉症と言われた人の心の中をのぞくことができなかったんですけれども、今までは。彼はポインティングという文字盤を通してのみしか話す言葉が出ませんけれども、この中に本当に全てその答えが凝縮しているような気がしてなりません。 センターでやるべきものは何であるかと。とても重要なセンターであるということを、重ねてそのことは思いました。そういった意味で、先ほどもまず相談支援というのがあると。これはとても大切になってくると思います。その健診等の気づきの中でセンターにつなげていくこともとても重要でありますが、ふだんの子育ての中で、保護者の不安や悩みが大きくなる前に相談できるというのは、先ほど同じ機能もちゃんとあるということでちょっと安心しましたけれども、いつでもどこでも、ここに行けば、ここに電話すれば相談ができるということを、もっと周知徹底をするべきではないか。いろいろ広報とかいろんなところでやっていますとは言いますけれども、その周知の方法は、知らないでいるとか、わからないでいるということがあるのではないかということをいつも思うんですけれども、その点についてはどうでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) さらに一層、こういうせっかく新しいところもできましたし、PRに努めてまいります。それと議員おっしゃられますように、こども支援課の中での従来の取り組みがもうなくなったかのように思っておられる方もいらっしゃるかもしれませんので、その辺も気をつけてPRに努めてまいります。 ◆13番(加藤美江子君) よろしくお願いしたいと思います。 それともう1点、この職員体制なんですけれども、今のセンターの。例えば嘱託医の先生がお1人ということで、この嘱託医の先生は健診のみやるのか、相談にも乗ってくださるのか、また嘱託医の1人の先生は何科の先生なのかをお聞かせいただけませんか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) すみません、記憶でございますが、たしか精神科の、それも子どものほうの関係の先生でお願いしてある。主には年に数回の健診と、何かあれば御相談させていただくというような形になります。 ◆13番(加藤美江子君) 嘱託医の先生というのは、その子たちの健診というのが、私は仕事としてそれが大きいかなと思うんですけれども、せっかく嘱託医の先生がいらっしゃるわけですから、臨床心理士の先生との御相談というのが親御さんともあるということを聞かせていただいたんですが、そういう嘱託医の先生たちに例えば相談をしたいという親御さんが見えたら、その辺はつなげていただけるのか。また、嘱託医の先生にも相談できるんだよということを親御さんたちが知っているかどうか、それはどうでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) そうですね、そこまでのことを親御さんというか、保護者の方にお伝えしているという状況では。 診療科のほうは、すみません、本当に記憶で自信がございませんので、ひょっとしたら間違っているかもしれないんですが、必要に応じて健康診断とか健康管理、あるいは助言、指導をお願いするということで、これはたしか三重中央医療センターの先生をお願いしておるということでございます。 ◆13番(加藤美江子君) 何科の先生かはまだはっきりわからないという答弁だったんですけれども、そういう子どもさんに関する精神的な精神科の先生であれば、健診というのはあくまでも時間から時間の中で健診をしていくと。一人一人に時間をかける時間は余りないと思うんですね。ですから、やはりその先生が嘱託医でいてくださるんだったら、その先生にも、もしもふだん気になっている子どもさんの様子だとか、急激にこういうことが気になってきたとかという等、そういう話があったときに、臨床心理士の先生はいらっしゃいますけれども、その先生にも相談ができる、そういうことができるんであれば、その辺も徹底というか、保護者の方にはそのことは、旨は伝えていただければなと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) まず一つ、すみません、私の精神科というのが記憶違いでございました。小児科の先生ですが、発達のそういう専門の先生をお願いしておると。所属される医療機関は、三重中央医療センターは記憶どおりでございました。 その辺、議員の御提言を踏まえて、うまく連携を図れるように取り組んでまいります。 ◆13番(加藤美江子君) せっかくなので、その辺もつなげていただければなと思います。その専門職であれば。 それと、あと支援員という方の名前が、その職員の中に支援員という、5人の目標が今まだ3人か2人かな。その支援員さんというのはどういう、何か資格を持った方なのか、ちょっとその辺はどうなんでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) 支援員に関しては、保育士などの保育を補助いただくということで、特に資格とかは求めておりません。 ◆13番(加藤美江子君) そうですか。私は何か専門の資格のある方がついてくださるのかなとちょっと思ったんですけれども。 その職員の配置も、当初の目標よりも少しまだそこには達していないと思うんですが、これからは、目標の数がありますけれども、大体この目標というのは、いつこの数だけ配置ができるか、それはどのように考えていますでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) 支援員につきましては5名の配置を予定しておりましたが、今現在3名ということで。臨時職員さんとしての募集を行っておりまして、現在もずっと募集は行っていまして、いつまでにというよりも一日も早くと思っているというのが実情でございます。 ただ、先ほど申し上げましたように、ちょっとまだ利用者の方が定員に届くまでに徐々に、徐々にという状況ですので、実際の施設の運営において支障が出ているような状況ではないということだけ申し上げたいと思います。 ◆13番(加藤美江子君) ありがとうございます。 もう本当にセンターがスタートして、期待も大きく、そして本当に一人一人のお子さん、また保護者の方が安心してそこに通ったり相談できる、そういうセンターだと思っております。 先ほどの本を紹介しましたが、今、作家として非常に活躍をして、この本も20カ国に翻訳をされていろんな賞をいただいている方なんですが、絵本作家でもあり、講演依頼もあり、もう本当に毎日忙しい日々を送っております。車に乗るのも飛行機に乗ることさえも大変な状況の中で、日々、本当に活躍しております。 我が津市においても、すばらしい能力を持っている子どもたちを見逃さずに、生き生きとした自立への道の一歩となる取り組みを、今後もよろしくお願いしたいと思います。 続きまして2点目です。 幼、小、中の特別な支援を必要とする子どもたちへの取り組みについて、2点一括して質問をいたします。 これまで、津市における特別支援教育は、長年しっかり取り組んでいただいているということを思っております。私も何度も議会質問をしてきました。そこで、現在何人のお子さんたちに支援をしていただいているのか。またこれまでの支援における成功事例というか、このようなことがあったら、どのようなものであり、そのことをもっと保護者、また地域へと発信していくべきだと思っておりますが、その点はどのように考えているのかをお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育次長(倉田幸則君) まず第1点の、津市全体で何人の子どもたちを支援しているのかですけれども、本年の5月1日現在、まず特別支援学級ですけれども、小・中学校の特別支援学級に在籍している児童・生徒の数は、小学校が487人、中学校が204人で合計691人となっております。一方、幼稚園では、障がいや発育発達に心配のある幼児が170人程度在園しております。また、比較的軽度な障がいのある幼児・児童・生徒に対しまして、通常の学級に在籍しながら、障がいに応じた特別な指導を受けることができる場として、幼児ことばの教室や言語通級指導教室、自閉症・情緒障害通級指導教室がありまして、こういったいわゆる通級指導教室に在籍している、通っている子どもの数ですが、これは本年の3月末の数字なんですが、計151人というようなことになっておるのが現状であります。 それから2点目の、成功事例を広く発信すべきであるというふうなことですけれども、当然御指摘のように、子どもたちの可能性を引き出していく上で広く発信していくということは、非常に大切なことだと考えております。 例えば、こんなことという例なんですけれども、体の使い方が苦手なお子さんがおりまして、そういうふうなことでダンスなどの表現活動への参加を拒む児童がおりました。その場合に、手本となるビデオを見せまして、そのお子さんにイメージを持たせたり、動きを細かく部分ごとに練習をしたりすることで本人ができるようになりまして、自信をつけて参加することができたという事例があります。こうした成功事例を当事者の学校内だけではなくて、例えば中学校区の幼稚園とか、小・中学校の特別支援教育のコーディネーターが集まるこういった場で情報共有を図っていくということで、指導力の向上に努めてまいりたいと、役立てていきたいと考えております。 また、共生社会の実現を目指しまして、日常の学習活動や運動会などの行事におきまして、障がいのある児童・生徒が仲間とともに支え合い活動する姿を、学校の便りとかそんなことで発信しております。さらに、学校の内外におきまして、絵画、絵とか音楽など特別支援学級での学習成果の発表の場を設けまして、子どもたちが持つ才能を紹介するということで、障がいのある児童・生徒の活躍の場を広げております。 ◆13番(加藤美江子君) ありがとうございます。いろいろと努力をしていただいているということは承知をしましたし、また本当に力を入れてくださっていることはわかっております。 先ほどの本の紹介で恐縮なんですけれども、教育委員会の教育委員長、また教育長にもちょっと御答弁お願いしたいものですから、ちょっと聞いていただきたいと思うんです。 自閉症だったその彼ですけれども、いつも泣いていたと。問題を起こすたびに、体中の水分が全部涙になったみたいに次から次へと涙があふれて、ただ自分のことをわかってもらいたいという気持ちであったと。でも、そのときに親御さんが泣くだけ泣かせてくださった。「もしあのとき、僕が泣けなかったり、泣くことを許してもらえなかったら、未来に期待する現在の僕は存在しなかった」と彼は言っています。「僕の望みはただ抱きしめて、大丈夫だよと言ってもらうことでした。そうしてもらうことができて初めて人間として一歩を踏み出せたのです。幸せな大人になれたのは家族のおかげです」というそういう箇所、いっぱいいっぱいあるんですけれども、いろんな、本当に言葉が出ない、何を考えているかわからない、奇声を浴びせたり、飛びはねたり、1時間も飛びはねたり。それから人の目を見ないし、人が話しかけてもすっとどこかに行ってしまうという、そういう自閉症。知的障がいとも言われたんですね。その彼のこれだけ能力を引き出せて、そしてたった一人の家族、家庭が、今全世界にすごい影響力を発信しているという状況です。 それは彼だけではなくて、いろんな箇所でそれはあると思うんです。障がいのある人もない人も、全ての人に何か言えることがあると思うんですね。教育というのは教育現場で何が大事かという、また家庭教育も何が大事かということが、ここに全部なんか詰まっているような気がして、のぞけた気がするんです。そういう意味で、教育委員長、教育長にも一言、何かお話をしていただければと思うんですけれども、このことについて。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育委員会委員長(坪井守君) 議員今おっしゃられた「跳びはねる思考」、東田直樹さんですね。本当に会話ができない自閉の青年ということで、正直、私もこの本を読ませていただきました。まず感じたことは、やはり理解されにくいなという自閉症児の方の心の内というか、議員も先ほどおっしゃられたように、これが本当に平易な形で文章化されていて、私、こんなことが書けるかなということを本当にまずびっくりしたのが正直のところです。 私自身も学校現場にいたときに自閉症のお子さんを受け持ったことがございます。一生懸命、自閉症のことを理解しようとしたんですけれども、実際、先ほど議員おっしゃられたように、奇声を発したりとか、あるいは一つのことにこだわってなかなか動かない、そういう子どもを見て、自分自身どう対応したらいいか、非常に困っていたことをまた今でも覚えております。今回、先ほど、お母さんの支えの中で本当に自分の生き方というのに目覚めて改めて生き直そうという、そういうことを私自身読ませていただいて、本当に当時の自分が教師をしていたころと重ね合わせられて、あのときああいう奇声を発していたのはああいう心のうちから出たんだなとか、追体験をするような形で読ませていただいて非常に勉強になりました。 できれば、私、教員の経験から言いまして、ぜひ先生方も、自閉症のお子さんと先生をつなぐ橋渡しの役の本として紹介したりとか、あるいは研修の場で使っていただければ、非常に有効な内容のものだなということを感じ取らせていただいて読ませていただきました。 ◎教育長(石川博之君) 委員長とほぼ同じになってしまいますが、先ほど御紹介がありましたように、わかってもらいたい、特別支援教育の現場ではわかりたいというふうに、こちらもいつも思っているところでございます。これがなかなかその現場では難しいところでございまして、自閉症のお子さんは3つの障がいが大きくあるかと思いますけれども、まずは社会性としては、他人とうまく交流ができない。コミュニケーションの障がいとしては、うまくしゃべられないで、しゃべり過ぎるというのがありますし、例えばごっこ遊びができなかったりとか、いろんなことがございます。 でもこういう障がいに対して、いろいろ病理的な面からの解説ですとか、こういうのはたくさんテキストが出ていまして、これを我々、一生懸命勉強して、どういうふうに対応しようと考えるわけでございますが、ちょっと端的な例を挙げますと、例えば他の子とうまく遊べないですとか、先ほど言いました「ちょっと待って」がきかない。すぐに動き回ったときに、「ちょっと待って」というふうな声がけがきけない。じゃ、それはなぜかというのがこれまでなかなか、第三者が見た病理学的なことはわかるんですが、今回の本の中で自閉症の子自身が、そのとき私はこういう気持ちでいるんですよというような発信がすごくたくさんございますので、委員長申し上げましたように、本人がなぜそういうことになるのかというのが、本人の口から状況が把握できるということでは、理解する上で非常に大きな意味があると思いますので、ぜひいろんな面でこういうふうな御本人の発信を活用した中で特別支援教育に展開できればというふうに考えております。 ◆13番(加藤美江子君) ありがとうございます。 すみません、市長にもちょっと一言。今のお話の中で本当に一人一人のお子さんの持っている能力を引き出すというのは、本当に私たちはわかりしれない部分というのがあるということがすごくあるんですけれども、絵がとても上手であったりとか、きれいな本当に色、そしてきれいに並べるとか、私たちは到底できないようなことをされるんですね。そういうお子さんが、我が津市の中にもたくさんのお子さんいらっしゃいますが、そういう子たちが希望を持って本当に自分に肯定的で、もう本当に生きていく上で彼は幸せだと言っているんですね。そういう子どもをやっぱり育てていく。大事な、それは障がいがあるないにかかわらず、人間形成の上で大事なことがあると思うんですが、市長、何か一言、思いを言っていただければと思います。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎市長(前葉泰幸君) 私どもの津市のような大きな都市において、いろいろな状況のお子さんがいらっしゃるということ、それに対してどこまできめ細かくそういうお子さんに近づけるかということだと思うんですよね。ですから、ずっと以前の時代に比べれば、かなりそこは丁寧に、学校現場も、そして支援員の助けによって近づいているというふうに思いますし、今回、児童発達支援センターのようにかなり専門的な形でアプローチするということもできるようになっていると思います。 それは構い過ぎなのか、もうちょっと自由にしてもらったほうがいいのかというふうな気持ちも私自身は持たないこともなかったんですけれども、この東田直樹さんの本を、全部ではないんですけれども、ちょっと私も目を通したときに、やっぱり近づくということはわかってもらえるというふうに、相手が、子どもさんたちは、あるいは自閉症の方々は捉えるんだなということがよくわかりました。ということは、今までやってきているようにきめ細かく近づいていくと、かかわっていくということがやっぱり大切なんだなということを改めて感じた次第であります。 ◆13番(加藤美江子君) ありがとうございます。 知的障がいと診断されたにもかかわらず、みんなと同じような教育を受けることができたことに、彼は喜びを持ち、幸運だったと思っております。本当に彼が言うのは、人生にとって重要な学びは2つあると。1つ目は、勉強して考える力を身につけることだと。2つ目は、自分の幸せに気づくことだ。外から知識を吸収するだけではなくて、自分の内面を豊かにするのが大事なんだということが書いてあったんですけれども、本当にすばらしいなということで私も感動して読ませていただきました。 そういった意味で、我が津市における教育現場、今、委員長がおっしゃいましたけれども、この一つのツールというか、本当にこういう当事者の声が聞こえてくる本というのは、初めての出会いでした、私は。当事者の叫びを、それを使わない手はないと思うんですね。そういった意味で、研修等でぜひ皆さんに使っていただければと思っているんですが、その辺はどうなんでしょうか。そういう方向に行っていただけるんでしょうか。その辺ちょっとお聞きしたいと思いますが。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育長(石川博之君) 一度、うちの特別支援のチームが支援課におりますので、そこと十分協議をして、どういうふうに活用していくかというのを検討していきたいと思います。 ◆13番(加藤美江子君) ぜひ、発信をしていただきたいと思いますし、また保護者の方の励みにもなると。保護者の方が自信を持って子育てができるという、そういう意味では本当に保護者の方にもぜひ紹介をしていただきながら、どうか発信していただきたいと、このように強く思いますので、よろしくお願いしたいと思います。 3点目の質問に入ります。 本当にちょうど1年前、地域包括ケアシステムの構築について質問をしました。世界最速で高齢化が進む我が国では、団塊の世代が75歳以上となる2025年には、認知症高齢者数は約700万人にも達すると推計されており、日本の認知症への取り組みが注目されています。政府は本年1月、認知症対策を国家的課題として位置づけ、認知症施策推進総合戦略、いわゆる新オレンジプランを策定し、認知症高齢者が住みなれた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会、認知症高齢者等やさしい地域づくりを目指すこととしました。しかし、今後の認知症高齢者の増加等を考えれば、認知症への理解の一層の促進、当事者や家族の生活を支える体制の整備、予防、治療法の確立など、総合的な取り組みが求められるところであります。 そこで、我が津市における認知症初期集中支援チームの設置について、いつされるのかお聞かせ願いたいと思います。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) 認知症初期集中支援チームの設置につきましては、本年度10月の設置に向けて、今準備を進めているところでございます。 ◆13番(加藤美江子君) 今、10月ということでお聞きしましたけれども、準備というのはどのような準備を進めているのか教えていただきたいと思います。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) その点に関しましては、認知症初期集中支援チーム、そのものがどういうものかということからちょっと申し上げたいと思いますが、認知症の高齢者、その家族を訪問させていただいて適切なアセスメントを行い、初期段階で包括的、集中的に支援を実施すると、そういう目的のチームで、このチームに認知症に精通する認知症サポート医という方が1名、これは嘱託でも可能となっておるんですが、そのほかに専門職として2名、これは保健師や看護師、介護福祉士とか、もともと医療保健福祉の国家資格を有する者が、さらに国の定めます研修を修了して試験にパスしないとこの専門職としての2名のスタッフになれないという規定がございます。 現在、先ほど申し上げた、ちょっと言葉足らずで申しわけなかったんですが、10月に設置を目指しておりますのは、私どもの高齢福祉課の中に直営のチームを置くという準備を進めておりまして、今、10月に向けてまずは、職員を国の研修を受けさすことから始めないといけないということで、今の取り組み状況はそのような状況です。それとともに今後、嘱託医をお願いする先生のほうを、医師会等と御相談させていただいて、選任していくということになってまいります。 ◆13番(加藤美江子君) 国の研修を受けないといけないというのは、これ、いつわかったんでしょうか。もう前に研修を受けているべきではなかったんでしょうか。どうなんでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) これは認知症初期集中支援チーム、ちょうど1年前、議員からも御質問いただいて、そのときから置くためにはわかっていたことです。ただ研修を受けるためにも予算が必要ですので、その辺の予算も当初予算で既に頂戴しておるということでございます。 ◆13番(加藤美江子君) 予算が必要だったということですけれども、どれぐらいの期間を研修するんでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) すみません、研修の詳細については今ちょっと手元のほうに資料がないんですが、やっているところは日本でも限られていまして、東京都とかそちらのほうまで行かないといけないと、そういうようなことでございます。 ◆13番(加藤美江子君) わかりました。じゃ、2名の方が今から研修を受けるということでいいんですね。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) 一応、自治体が直営で設置する場合、最低1名でクリアできるということがございますので、まずは1名。先ほど申し上げましたように、全国でも数限られておりまして、その定員の中にうまく入れてもらえるように、お力添えをいただきながら調整しておるということでございます。 ◆13番(加藤美江子君) そうですか。準備がそういう準備であるということは、ちょっと私もわからなかったんですけれども。 1年前は津市は65歳以上の人口が26.5%いたんですね。ですから、今もっとふえていると思うんです。7万5,394人、これ1年前のお話の中で。その日常的に介護が必要な認知症高齢者というのは7万5,394人いる人口の中の11.3%が、65歳以上の方の中でも11.3%が、去年ですけれども、この認知症の方がいるというデータが出ているんですね。それで、非常に津市は全国平均よりも高い、数字的に。非常に高いんです、これは。ですから待ったなしの状況になっています。 そういう中で、名古屋市が、もう昨年からことしの3月までにモデル事業として1年間近くやったことがあるんです。千種区で高齢者の40人の人をモデルとして、40人を対象としてやっているということが載っていたんですけれども、この40人の人に対して11カ月で1人平均3回家庭訪問をしている。また家族とは平均10回しているとか、いろんなことが書いてあって、非常に細かくやっていると。これモデルです。1年たって、本年8月から名古屋市全体でスタートするというような運びになっている。だから1年、そういうモデルケースをやっているものですから。準備段階としては、もうまず本当のスタートですからね、うちは。研修を受けて、それから10月ですから。その間に、スタートするまでに、いろんなところの事例をやっぱり研究していただいて、そして本当に早くそれがすぐ出発できるようにやってほしいんですね。それはどうでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) 議員おっしゃられますように、もう早いところでは他市で既に取り組まれているところがございますので、その辺の情報とか、先進の事例も入手して、その辺も検証を加えながら。まずは、先ほども申し上げたように、直営で私どものみずからの職員がやってみて、そういう中で実際にやってみることによって気づくこととか、一つのノウハウを蓄積していくことができると思いますので、それを踏まえて検証して今後の対応につなげていきたいというふうに考えております。 ◆13番(加藤美江子君) しっかりと準備をしていただいて、いろんな事例もしっかり研究していただいて、我が津市バージョンをつくっていただければと思いますので、よろしくお願いします。 続きまして、あわせてですが4点目、認知症サポーターの役割と活躍の場ということで質問いたします。 この新オレンジプランが養成を勧める認知症サポーターというのは、海外の方がまねするくらい、我が国が誇る仕組みだということも聞いています。津市においても、これまでたくさんの方が講習を受けて認知症サポーターになっていただいております。私も以前に講習を受けた一人ですけれども、認知症のことを知ることが、まず最初の目的だったと思うんですけれども、しかし今後は、それぞれの地域の状況に応じてサポーターの方のあり方を検討していくとともに、サポーターの方が主体的に地域で活躍できるために新たな研修をしたり、そういう新たな研修で能力を向上させるとか、そんなことも大事ではないかなというふうには私自身思うんですけれども、それについてどうでしょうか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康福祉部長(田村学君) 認知症サポーターの方々につきましては、研修を通じて認知症について正しく理解していただいて、それでまた認知症に対しての偏見を持たずに認知症の方やその御家族を温かく見守っていただく応援者といいますか、支援者といいますか、そういうふうな形で、まず御自身のできる範囲で活動していただくというふうなことが前提として、国が全国に広めていると。国のほうでは認知症サポーターキャラバンということで厚生労働省で取り組みが進められておりますが、議員おっしゃいますように、それ以外に認知症の方々、サポーターとしての研修を受けていただいた方に対しまして、そういう関連した研修などの開催の案内とか、それから情報提供ということを今後引き続き取り組んでまいりたいと。こういう言い方は失礼かもしれませんけれども、福祉の一つの資源であるという捉え方をしていて、いろいろとお助けいただけるような仕組みというのも今後考えていきたいと思っております。 ◆13番(加藤美江子君) せっかく研修を受けて、そしてサポーターとなっていただいている方にもっと活躍の場を。やっぱり活躍の場があれば、もともとその方たちの支えによって、本当に認知症の人たちを早く発見ができたり、いろんなことでこれはプラスになると思うものですから、この辺もちょっとしっかりと仕組みづくりをやっていただければと思いますので、よろしくお願いします。 5点目の質問に入ります。 昨年の11月からスタートした産後ケア事業について、3点伺います。 非常に評判がいいというか、産後ケアでその事業にかかわった方たちは、非常に本当によかったという話もお聞きしておりますが、1点、2点、3点、あわせて現在までの進捗状況、そしてこれまでで見えてきた課題、そして周知はこれで十分なのかということを3点まとめて質問させていただきたいと思いますので、よろしくお願いします。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 3点の御質問にお答えをさせていただきます。 5月末で7カ月が経過をしておりますけれども、この間の産後ケアの利用者は7名でございまして、うち6名の方は宿泊型、1名の方が訪問型を利用されておられます。 それから、2点目の見えてきた課題でございますが、産後ケア事業を利用された方々の現状を見ますと、一人一人状況が異なってまいります。医療機関との連携を密にするとともに、協力者である家族の把握にも努め、妊婦との面接で真摯に寄り添って支援をする必要があるというふうに考えております。産後ケア事業の利用が終了した方であって、引き続き支援を必要とする場合など、継続した支援の必要性が見えてまいりました。 それから、3点目の周知ですが、これまでは窓口であります産婦人科あるいは小児科の医療機関、助産所というところの周知から始めておりました。やはり県外で出産される方もお見えですので、現在は妊娠届け出にお見えになられたときに、産後ケア事業についてしっかりと説明させていただき紹介をするということを今後させていただくことで、今準備をしております。 さらに、ちょっとホームページのほうにもまだ掲載してございませんので、このあたりも掲載することで、これまで以上に広く周知をしていきたいと考えております。 ◆13番(加藤美江子君) ありがとうございます。 本当に最初が肝心で、出産をして、本当に子ども、子育てをどうしていいかわからないという若いお母さんたちが、自分の両親も近くにいない、いたとしてもなかなか支援はできないというか、そういうような家庭もあると思うんです。そういった意味で、この産後ケア事業というのはすばらしい事業だと思っておりますので、今後もしっかりと取り組んでいただければと思いますので、よろしくお願いします。 最後の質問ですが、このたび市民部の中に地域連携課というのができました。この地域連携課ができて、この役割と、そしてどういうふうに変わっていくのかという、ちょっとアピールをしていただければと思います。よろしくお願いします。
    ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎地域連携担当理事(山下佳寿君) 地域連携課でございますけれども、この4月に設置されまして、地域担当者も人口4万人に1人の割合で7名配置されたところでございます。 役割でございますけれども、やはり地域の望み、課題を地域の皆様の立場に立って伺って、その上でその思いを関係所管と共有を図って少しでも前へ進めると、即答即応する市役所づくりを推進していく、そういう役割にあるかと思います。 その上で、御質問の今後どのように変わっていくかというところでございますけれども、いろんな案件があろうかと思いますけれども、先ほど、うちのほうで今後どうしていくかということですけれども、1点は、先ほど申し上げた地域の皆様の立場に立って、よく話を聞く、関係所管の連携により少しでも前へ進めていくこと。それからもう一つ、いただいた要望いろいろ、年間7,000件ぐらい市に届けられるということでございますけれども、できること、できないこと、また時間がかかること、いろいろあろうかと思いますけれども、いわゆる聞きっ放しにしないということで要望に対する回答、きちっと皆様にお答えを返していく、そういうことで信頼関係を築いて市民の皆様の信頼に応えられる市役所になっていけるように努力してまいります。 ◆13番(加藤美江子君) 非常に優等生な答弁、お答えでした。 本当にこれをしっかりと、今後において、誰のための役所なのか、誰のための自分は立場なのかと思ったときに、一人一人、やはり市民目線とか、市民側に立っての捉え方、またこちらの言葉も本当に慎重に選びながらやっていただきたいと思います。そして、何よりも先ほど言った信頼関係というところで、本当にここが一番大事なところと思いますので、顔が見える市役所として、今後、この大事な地域連携課の活躍を期待しております。 以上で終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(田矢修介君) 以上で加藤議員の質問は終了いたしました。 午さんのため、暫時休憩いたします。     午前11時51分休憩     午後1時00分開議 ○議長(田矢修介君) 休憩前に引き続き会議を開きます。 議案質疑並びに一般質問を続行いたします。 岡村議員は、一問一答方式を選択されておりますので、執行部は1回目から自席での答弁を許可いたします。 岡村武議員。     〔5番 岡村 武君 登壇〕 ◆5番(岡村武君) 質問します。 議案から、まず、議案第82号、財産の購入について。 これは議案第83号と物品が違うだけのことで、意味合いおいては一緒のことであります。 これは、ほぼ40年にわたり随意契約、正規の入札はしていない、こんなことがいいのかといったことを質疑します。 ○議長(田矢修介君) ただいまの岡村議員の質問に対する答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) 議案第82号の競走用モーター、それから第83号のボートについては、国交省の告示によりまして基準が定められております。その基準に基づいて購入をするわけですが、この規定を満たすものがヤマト発動機に限定されておりますので、ほかからの入手する手段がないということを確認して、ヤマト発動機と契約をしようとするものでございます。 ◆5番(岡村武君) 随契をいいことかと私は聞いておるんやで。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) 随意契約、地方自治法施行令第167条の2で定められておりますが、相手方が特定される場合には、法律で認められた1つの契約であると認識しております。一般的には競争入札をするのが原則であると思っております。 ◆5番(岡村武君) 一般的にではなしに基本でしょう。だから、その基本を津市は破ってもええのかと私は聞いておるわけです。そして、こんなの独禁法とか公取とか、そういう法律あるのかと、こんなもの法律がない日本国かというふうなくらいに、ここだけで買わないと競艇ができないといった仕組みになっているんではないですか。いかがですか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) モーターボート競走法に基づいて事業を実施しておりまして、それらによっていろんな規則、基準、ルールが定められております。その中で申し上げたように、国土交通省の告示によりましてモーターボートの基準が定められており、その基準に合うのがヤマト発動機が生産しているモーターボートであると、そこしか買えるところがございませんので、地方自治法の規定にのっとって、やむを得ず随意契約1者とするということでございます。 ◆5番(岡村武君) モーターボート競走法にいろいろあるかもわからない、国土交通省にあるかもわからない。でも、これはもとは公営ギャンブルですよ。どなたが当初つくられたか知りませんよ。知りませんけれども、そういった人たちの一部が何十年と、昭和27年から計算すればできる。今、昭和90年でしょう。この人たちの利益を延々と、国もそういった悪法やろうな、悪いとわかりながら延々と続けるというこの体質がどうやということを私は批判しておるんですよ。そんなまともな人間のすることと違うやろ。いかがですか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) 岡村議員の御見識は尊重いたしますけれども、私どもとしましては、法に定められた基準にのっとって事業をさせていただいているところでございます。 ◆5番(岡村武君) モーターボート事業、別にしなくてもいいんだよ。 なぜか言いましょうか。あれは、戦後何も食べるものも何もないときに、焼け野原の日本が、国がどうやって生活をするかというときの苦肉と。苦肉程度ではないやろうな、してはならんことをしておるんですよ、私から言わせれば。そういうことでしょう。賭博が刑法で禁じられているじゃないか。なのに、それを財政上の、財政って何ですか、金じゃないですか。金が欲しいから、刑法で禁じられていることを行っているんじゃないですか。そうでしょう。金をかけさせて払い戻ししたら、立派な賭博じゃないですか。それを大きな顔して言えるんと違う。恥ずかしながらというべき話ですよ。 そして、今となったら11年も津市の歳入に寄与していないんでしょう。過去の実績は別ですよ、時代が変わって。そこも踏まえてということですよ、そうでしょう。 今、日本の技術からすれば、月へロケット飛ばして、そこで何やら調査できて、いろんな技術があるじゃないですか。飛行機もこの間、三菱が第1号をつくったじゃないですか。何でもつくれるんですよ、日本の国。その中で、このヤマト発動機だけがつくれるってそんなばかな理論がどこにあるんですか。これは国と地方と組んだ利権の構図じゃないですか、これ。違うんですか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) 御指摘のとおり、今の日本の技術をもってすれば、同じようなボート、モーターはつくれると思います。ただ、今現在、ヤマト発動機だけが生産しているということも事実でありますし、それは、24の競走場が大体毎年60機程度をつくる。年間で千五、六百の事業でございます。それを、そういう事業者が参入してくるかどうか、そこに大きなメリットがないということで現在に至っているんではないかなと私は思います。 ◆5番(岡村武君) 参入じゃないよ。参入させないような方法をとっているの。だから、物理的には不可能でしょうが。独禁法か公取か、何かの法律に抵触しない限り、これはすると思うけれども。だけど、国絡みのこういう公営ギャンブルなんだから、恐らく無理やな。だったら、そういう悪いことに津市が手を染めなくてもいいじゃないかと私は言っておるんですよ。その点どうですかと聞いておるんですよ。理論の話ですよ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) 昭和27年から事業を開始して、六十数年事業を続けてきております。その中には、1日1,500人ものお客様が来場いただいて楽しんでいただいています。 ◆5番(岡村武君) 過去のことは、私は過去で寄与していると言っているじゃないか、そんなこと一緒のことを言うなよ。時間がないのに。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) これからも、そういうファンの方が楽しんでいただいていると思いますので、事業は続けていく意味があると思っております。 ◆5番(岡村武君) 趣旨が違うでしょう。インフラも何もないときに、ギャンブルであるということを知りながら国が認めたわけでしょう。その時代と違うということを言っておるんですよ、私は。今は。娯楽であるんやったら、お金をかけるなよ。キャラメルでももろうて来いよ、あめ玉でも。ふざけたこと言うな。お金をかけさせて払い戻ししたら、立派なばくち、賭博やないかと私は言っておるんだ、違うの。どうですか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) お金をかけて払い戻しがあるという意味では、かけの1つでございます。ただ、法で定められて認められておりますので、適正な事業であると認識しております。 ◆5番(岡村武君) そのことは私、何遍も説明しておるやないか。あなたに良心とか常識というものがあるんやったらそんな答弁せんぞ。それを人の揚げ足取っておるやろ、言葉の。ただしって何や、ただしって。それはよくないと、倫理上でもよくないと、私はそれを言っておるんやぞ、道徳的に。刑法という法律でだめだと言われておるのに、なぜかというと経済上だから認めると書いてあるよ、法律に。そんなことわかって言うとる話やないの。でも、津市がそんな嫌らしい金まで欲しいのかということを言うとるの、私は。それやったら、11年も何も財政に寄与してへんやないか。ことしでも何億入れる、約束しろ、そこまで言うんやったら。売り上げを伸ばして何%、津市の財政に寄与するんだ。約束しろ、この場で。そこまで言うんやったら。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) おかげさまで、津インクルを始めさせてもらったおかげで、平成24年から2億、3億程度の収益が出ております。また、過去の償還金も少し負担が下がってきておりますので、今後もこういう状況が続くと思いますので、近い将来、繰り出しができると思います。     〔「質問が違うやろ、質問が」と呼ぶ者あり〕 ◎競艇事業部長(酒井英夫君) このことについては、関係の部署、また上司と相談して決定させていただきたいと思います。 ◆5番(岡村武君) 今、ここで約束しろよ。大きな大見え切るんやったら。 あんたできやんだら市役所やめるか、もう定年が近いか知らんけれども。そこまで腹くくって言えよ、言うんやったら。私も議員やめるよ。何言うとる。 もう時間がないから、次行きますよ。 議案第84号、平成27年度津市一般会計補正予算(第1号)。 これ事業だけで23事業が入って、まだその下に3つや2つやとあるんですよ。この事業が所管をまたいでいて、14所管。言いますと、政策財務、危機管理、市民部、スポーツ文化振興、環境、健康福祉、商工、農林、都市計画、建設、あるいは久居総合支所、教育、議会事務局と、多岐にわたっておるんですね、14も。 これは、ちょうど私は今まで訴え続けてきたことなんですけれども、大体金額に直して4億円程度の予算ですよ。我が市の全体の予算は1,100億円の予算を組んでいるんですよ。そうすると、どんだけの事業があるんかと。くくる単位はいろいろですけれども、23の事業を議案第84号で1つでくくって、これで政策財務部で一緒の一般関係事業、こういうのは賛成するにしても、健康福祉は嫌だなとか、いろいろ議員の考えがあるんですよ。これ、できない仕組みになっているんですよ。こんなことで審議ができない。できないものを出してくる。出してくるものを議長は審議しろと招請しておる、議員を。これ、審議ってできるんですか。これ議長に質問しますよ。 動議、議事進行について。 こんなばらばらの事業を1つの議案で縛って、賛成ですか、反対ですか、これできるんですか。できるわけないでしょう。質問ですよ。とめておいてくださいよ、時計を。 ○議長(田矢修介君) 時計をとめてください。 岡村議員、お答えを申し上げたいと思います。 これまでに同じ議論がおありになったかと思います。そのときと同じ答えになるかと思いますけれども、今ここで私から答えさせていただけるとしましたら、予算議案につきましては、執行部においては、現在の形式が最良と考えられている。これまでの議会改革検討会においても、よりわかりやすい予算説明資料の提出をするという執行部の提案を受け入れるといたしておりますので、御理解をいただきたいということです。 ◆5番(岡村武君) これでは私は審議ができないと、賛成、反対の判定がつかないと言っておるんですよ、これ、数が多いから。これはちょうどいいサイズだから、私がいいサイズだからこれを取り上げて質問しておるんですよ、議長に。これは、あなた、賛成か反対かというのであれば、責任のない無責任な判断をせないかんのですよ。ある人たちは、この議案にはそういうものが入っているから反対しますという話をよく聞きました。じゃ、それ以外の事業はどうするんですか、審議しないんですか。無責任じゃないですか、それ。私が言いたいのはそこにあるんですよ。 一つ一つお金の使い道ですから、似通ったものは五十歩百歩下がってもいいですが、これがまるきり違う方向を向いているものを1つの議案で、賛成・反対と物理的にできるわけがないじゃないですか。それをあなたは議長として、議員を招集して議会を開いて、それを受けているんですよ、あなた。そんな乱暴な議会でいいのかと、私はあなたに質問しておる。できないこと、できないでしょう、物理的に。違いますか。 行政は出してきますよ、執行部は。楽ですよ、これは。23もある事業を一まとめにして、これは賛成ですか、反対ですかと。幸いにして、津市の議会はほとんどの議案が通る。通らん議案はほとんど見たことない、16年いるけれども。そうでしょう、あなたも見たことないでしょう、否決された議案は。そこですよ、どうするんですか。 ○議長(田矢修介君) 繰り返しになりますけれども、執行部においては、現在の形式が最良であると考えられているということで、私たちとしては、よりわかりやすい予算説明資料の提出をしていただくということを、執行部の申し入れでという今現在の。 ◆5番(岡村武君) 内容については、勉強すればそれで足りるところがあるんですよ。私がそんなことを言っておるんと違うんですよ。よく聞いてくださいよ。そのことを言っているんじゃないの。 違った内容のものをまとめて判断はできないでしょうと。これはお金の使い道ですよ、税金ですよ。その議員議員が判断する上において、この使い方は、お金の使い道は正しいでしょうと、この使い方は正しくないでしょうと判断することなんですよ。そのことですよ。あなたは、それを乱暴に何でもいいから賛成か反対かはっきりしろというのやったら、言うてください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田矢修介君) 倉田議員。 ◆34番(倉田寛次君) 議事進行で岡村議員が動議を出されました。これはわかる。けれども、まだまだ所定の賛成議員のそれも何も取らないうちに、議長は時間をとめとる。ということは、所定の賛成議員のそれもとらんうちに、あなたは認めておるんですか。 ○議長(田矢修介君) いや、今御意見をまだお伺いしているという段階です。動議の理由を。 ◆34番(倉田寛次君) 動議はどうなった。意見は意見、だけど動議を出された以上は、所定の賛成議員が要るはず。それもしないうちに議事を進めておるということはどういうこと、一体。 ○議長(田矢修介君) まだ進める前の段階として。 ◆34番(倉田寛次君) おかしいやろ、それ。それなら時間とめるのもおかしいやろ。     〔「議長がそうやって言うとるんやったら、それでいいんじゃないの」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田矢修介君) 質問時間は、今動議が出ましたので、質問時間は一旦とめてという。     〔「今、動議の理由の最中やろ。そういう見解で議長は」と呼ぶ者あり〕     〔「議長、議事整理」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田矢修介君) 岡村議員、私も今の答えとしては、今申し上げたところしか答えられませんので、御意見として承るという。 ◆5番(岡村武君) それではだめですよ。あなたも責任のある議会の議長であれば、あなたがこういうことが正しいのか、正しくないのかという判断は、あなたの責任においてしなくてはだめですよ、そのことについては。 ○議長(田矢修介君) なかなか今判断ができない。 ◆5番(岡村武君) 判断ができなかったら、これは議事進行についてでしょう、動議。議事進行ができないということですよ。あなたが判断ができないんだったら。 ○議長(田矢修介君) 判断ができないというよりは、今の形式が最良と考えているという、執行部において、現在のこの上程の仕方が最良であると考えられていることで。 ◆5番(岡村武君) 最良ということは、これが正しいということを言うとるわけ。私、今説明したでしょう。これでは賛成や反対ということが言えないと、決められないと言うとるんですよ。事業内容の中身を私は言っているんじゃないんですよ、政策の話を。仕組みのことを言うとるんですよ。こういう仕組みやとできないと。現実にできないでしょう。できるんですか。 じゃ、私が百歩も五百歩も譲りましょう。困っているようやで。だから、私は無会派を省きにせんと、みんなと一緒のようなテーブルに着かして、会派性は会派性でいいですよ、個々の責任において、身分において、議運でも入れてこういうことを論じなければいかんと、こういうことですよ。このことについて何か意見を言ってくださいよ。でなかったら不信任やぞ。 ○議長(田矢修介君) 御意見として真摯に承りたいと思います。 ◆5番(岡村武君) どうするの、それで。 ○議長(田矢修介君) 皆さんとお諮りをして。 ◆5番(岡村武君) 解決するのかせんのか、このことについて。 ○議長(田矢修介君) 努めていきたいと思います。皆さんと議会運営委員会で。 ◆5番(岡村武君) これね、何回でも出るよ、これは、予算が出るたびに。 ○議長(田矢修介君) しかるべき場所で、皆さんにお諮りをさせていただきたいと思います。今現在も、私としては預かって、皆さんにお諮りをさせていただいております。 ◆5番(岡村武君) 預かっておるの。 ○議長(田矢修介君) 預かって、お諮りさせていただいております。 ◆5番(岡村武君) 預かっとる。 ○議長(田矢修介君) はい。 ◆5番(岡村武君) 預かっとるの。その一件は預かっておるの。 ○議長(田矢修介君) 無会派議員の皆様の身分のあり方についてということで、承っております。 ◆5番(岡村武君) 今、預かっておると、預かっておるのやなと。 ○議長(田矢修介君) 承っております。 ◆5番(岡村武君) 承っておるのと預かっておるのと全然違うぞ。 ○議長(田矢修介君) 預かっております。 ◆5番(岡村武君) 預かっておるのやな。 ○議長(田矢修介君) はい。 ◆5番(岡村武君) よし、わかりました。撤回します。 ○議長(田矢修介君) では、質問再開でよろしいでしょうか。 ◆5番(岡村武君) はい、お願いします。 ○議長(田矢修介君) 時計を動かしてください。 ◆5番(岡村武君) 次に、議案第85号、平成27年度津市モーターボート競走事業特別会計補正予算(第1号)。 これも大変、何て言うのか想像もつかんような話で、これはテレビを見ている人は、何のことを岡村はがあがあ言うとるのかなと思われるといけないからちょっと説明しておきますけれども、公営ギャンブルを民間の法人と法人に下請けをさせると、賭博の下請けをさすと、そういうことを認めなさい、認めてくださいという議案なんですよ、簡単に言って。 私は、公営であるから、国が渋々か泣きながらか断腸の思いでのんだ話を、認めた話を、この時代になって、新たに民間を交えて名張で1つ開設すると。津市のモーターボートの出先が、競走事業の出先が開設するという内容なんですね。こんなのとんでもないですよ。賭博、ばくちの片棒を担いで、どこに風格ある津市なんですか。2億円、3億円が欲しいからやるんですか、みっともない。情けないですよ。子どもとか、教育的についても、子どもとかこれを理解できない人に説明できないですよ。 これ、時間とるのはやめておきますよ。委員会が一緒ですから、たっぷりやりますよ、これ。 ということで、次行きます。一般質問。 公契約条例について。 公契約条例、これは社会的に弱い人たちを津市が行政としてどこまで応援できるんか、支援できるんかといった話なんですよ。この前も、津市発注の公共事業、技術賃金の話ですけれども、労働者の賃金を上乗せして4.4%でしたですか、契約の改正をしたでしょう。これがどう確保されるかと、このことが。というのが公として公契約なんですよ。担保できないじゃないですか、金を出しっ放しでは。そういった弱い者の味方なんか、経営者だけがよかったらええのか、そのお金の行き先をどうやって追求するするんやということなんですね。そういった公契約をどう考えておるのかと、前から言われていることでしょう。他市でもつくられているところは数ある。本市の考え方をちょっと述べていただきたい。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎総務部長(盆野明弘君) 公契約条例につきましては、これまでに複数の議員からも質問いただきました。特に直近では、昨年の6月の議会で議員から、社会的にも弱い立場の労働者の賃金とか、それから労働環境の確保ができるようにどういった方法がいいのか、何が課題なのか、その課題がどういった方法で解決できるのか、こういうことをきちんと見きわめていくと答弁させていただきました。それから、いろいろな他市の状況とか課題を調査するなど研究してまいりました。 議員も今、御発言されましたように、この公契約条例においては、現場の最前線で工事を支えている労働者、この方々に賃金がきちんと届くなど実質的な効果があることが最も重要で、これは私どもと同じ認識です。つきましては、事務的にも発注者、受注者ともに過大な負担とならず、かつ労働者にとって実質的な効果がある方法を講じることによって、有益かつ効果的な公共事業となるよう、その方法をしっかりと精査し吟味するなどして、働く人の賃金を適正に確保するため、公契約条例の制定について検討を進めてまいります。 ◆5番(岡村武君) 進めてまいりますということは、やる意識はあるんですな。 そういった中で、ちょっとつけ加えますけれども、これ何で国土交通省がこういうことを急に、予算も出さんのに、補助金あるいは交付金も出さんのに、こうしなさいああしなさいとおせっかいなことを言うかというと、これ建設の単価が上がったでしょう。ここですよ、これは。というのは、建設業に従事する人、仕事を求める人は今後出ない、そう判断したんですよ。じゃ、外国からそういう労働者を求めないかんと。これ、大変な外国の例もあるわけですよ、労働者を外国から求めると。後々、子々孫々にわたるいろんなことが起きてくるわけですよ。そういったことも踏まえ、そして、国土の発展あるいは地方の発展が阻害されるからという意味もあるんですよ。 現実のことを言うと、弱い人たちというのは、日当を満額いただいてもワーキングプアになるんですよ、なっているんですよ、現実は。そのことを十分踏まえて、難しい話じゃない、一つ頭ひねればできる話であって、悪い津市にならんように、できる限り早く、期限大体切ってくださいよ、見通し。あなたの能力で。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎総務部長(盆野明弘君) 今、議員おっしゃられたように、労働者にとって本当に効果的な方法を講じるには、自分たちの基本的な考え方とか方向性をしっかり自分たちで考えて、いろいろな会議に図っていって、手順を踏んできちんとやり遂げるような形で検討したいと思っております。2年間しっかり時間をかけて検討させてください。 ◆5番(岡村武君) はい、次行きます。 世のため、人のために弱い人を助けてやってください、本当に。それをすることが津市の建設業の発展に、すなわち信用もつくんですよ。そんなもの従事する人がいなくなったら、このまちはどうするんですか。よそに遠いところに頼んだら高くつくし、まちの発展にはよくならないということを申し上げておきます。 次に、津エアポートラインの減便について。 これは大変ですよね。これ三重県でサミットが行われる、G7が行われると。それで減便やと。私この前言ったでしょう。減便はローカルですよ、田舎ですよ。この津市は発展を目的として港をつくったんでしょうが、世界に向けて。違うんですか。世界の要人が、津市に来るんでしょう。通っていくんでしょう。でも家族は、あるいは部下かおつきの人、報道陣も含めて、津市の港に来ますよ、何人かは。そのときに減便とは何を考えておるのかと、そんな程度かいと、そこにプライドがないのかと、津市の。私はこれが言いたい。 この前、この質問をしてから、あなたはどれだけ努力したか、ちょっとそれを答えてください。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 前回、昨年12月の議会で、同じ御質問をいただきました。その後でございますが、この津なぎさまち開港から10年をちょうど迎えまして、その記念としたフォーラムを2月15日に開催をいたしました。そのときに、市長から津航路の誕生の経緯と10年の総括ということで、先人たちが本当に大変な思いをしてこの港をつくってきたということを市民の皆様に申し上げまして、そのときに市長とエアポートラインの小嶋社長、それから中部運輸局長、この3者によってトークセッションというのがございまして、その中で市長が直接エアポートラインの社長に対しまして、現在減便となっている時間帯を毎時便に戻してほしい、こういう要請をいたしました。そのときに、社長からどういった回答があったかといいますと、今の需要に合わせた航路設定になっているんだということで、便数をふやすとなると相当経費の増となるということで、この経費を補うためには、また相当数の利用者の増が必要であるということで、これからも利用しやすいように経営の範囲内でしっかりとこの航路を守っていくと、こういうふうに社長は述べられました。 私どもといたしましては、市民の熱い思いがつまりましたこの大切な航路を安定的に維持継続していくために、まず、市と運行事業者がそれぞれの役割をしっかりと果たしていくと、それでさらなる利用促進が図られるように連携協力して取り組んでいくと。その上で津市としては、市民の立場として利便性の高い毎時便となる航路を取り戻していけるように、引き続き強く要請するとこういうふうに考えております。 ◆5番(岡村武君) 長々と答えにならんような答えを、答弁を。私が聞いておるのは、どうするのやということを聞いておるんですよ、減便を。 10年たって、これ契約もしていないわけでしょう、この会社と、エアポートラインと。これ、協定には契約することと書いてある。どうなっておる、これ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 航路の運営に関しましては、今、議員がおっしゃいました協定書自体が契約というふうに考えております。 ◆5番(岡村武君) そんな内容は何にも盛り込まれていないから契約書をつくりますと協定書に書いてあるわけでしょう。その内容が履行されていない。契約書がないやないか。どうなっておる、これ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 確かに協定書の第6条でございますが、その運行事業の進捗に応じて必要な契約書及び確認書を作成すると、このようになっております。 今おっしゃっていただいているのは、その減便のときにそういう確認がされたか、書類としてされているのかというそういうことだと思いますが、そのときには、確かにこういう確認書という形ではしておりません。 ◆5番(岡村武君) 契約書がないで、曖昧なんやろ。してくださいと、契約違反しているじゃないかと言えやんわけやろ。だったら契約書をつくらなあかんやないか。協定書にうたってあるのやで、ぺらぺらの1枚の協定書、8条だけの。こんないいかげんな津市ですよ。しっかりして、またそれをやりかえやな。そうでしょう。 サミットもあるんやで、サミットの前に。そして、10年過ぎたら10年以上はやると協定書にもあるんやで、別にここに頼っとらんでも直営でやってもやれんことない、これ。今、キャプテンは余ってますよ、キャプテンは。それで、年齢制限も緩和されておるでしょう、キャプテンの。やればええやん、言うこときかん業者なんやで。そうやろ。誰のためにこの航路を運航しておるの。質問、誰のために。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) この航路は、市民のために、その利便性のためにつくっております。 ◆5番(岡村武君) そうでしょう。そのための中にはいろんな意味や思い、いろいろ入っているけれども、ための中は。そうでしょう。そうしたら、あなたは誰のために仕事をしているの。地公法やぞ、地方公務員。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 市民のためにというふうに思っております。 ◆5番(岡村武君) あなたは全体の奉仕者でしょう。奉仕せなあかんやないの。それを何というの、そんな奉仕せんの。市民のために働くんやろ。ちょっと言い方変えて、ちょっとあなたの決意を。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎都市計画部長(松本尚士君) 協定については10年経過をいたしましたので、安定的になるように再度、新しい協定を締結したいと思います。そのときに、内容としてどこまで入るかというのは、一生懸命、その辺は市民のためになるように、不利にならないように協議してまいります。 ◆5番(岡村武君) あなたを信じて時間を猶予しますけれども、本当に努力してくださいよ。本当に長い長い間の念願やって、いろんな人の汗が入っているわけですから、これには。それで将来もあるわけですよ。これがもう発展が終わりじゃないですよ。これから発展をさすもとなんですから。これをくさったり、さびさせたらだめですよ、これがもとなんですから。それを忘れずにね。 次行きます。 市長の所信表明から。 これ、前も一度討論しておるんですけれども、風格がある県都津市とうたわれておるんですね。この風格というのは、余り対象が明確でないことについて風格と言わないんですね。大体風格とつくのは、人物あるいは動物ですね、表現として。そして、市長のことを私は自分で指しておるのかなとこう思うたりもしたんですが、そうじゃないですね。 そこで、風格のある県都津市というのであれば、このすばらしい文言を書く以上、津市の市営の病院が、救命救急病院がなければこの言葉は使えないだろうと私は思うんですけれども、いかがですか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。
    健康医療担当理事(別所一宏君) 市民病院は現在ございませんが、津市は現在、三重大学の医学部の附属病院を初めとしまして、国・県が関与する病院がかなり立地をされております。それぞれ専門性を持ちまして高度な医療を手がけておられますし、民間の病院につきましても、多数の過去の歴史をもつ病院が頑張っていただいておりますので、県都津市として、決して、医療の私の立場から申し上げる風格がないというふうには感じておりません。 ◆5番(岡村武君) そうやったら、つくらんでええということを言うとるの。必要なしと言うとるの。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 現状では、直ちに市民病院を建てるという必要はないと考えております。 ◆5番(岡村武君) そうしたら、動けない救急車の話はどうなるの。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 救急医療は1つの課題として捉えています。いろいろと現状の医療資源の皆さんと協力をさせていただき、少しずつ解決に向けて努力はさせていただいていますが、残念ながら十分かというところまでには至っていない。それは、搬送に少し時間を要したりということもございますので、その辺は引き続きしっかりと関係機関と協力をして、改善に努めたいと考えております。 ◆5番(岡村武君) 命にかかわることが、十分でないかもわかりませんと、そんな無責任な言葉ないでしょう。風格ある県都津市なら、問題ないというぐらいのところまでやらなあかんのと違うの。県都津市ですよ、他市で市の病院持っておるところどことどこがあるの。質問。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 三重県下で申し上げますと、逆に市民病院がないところを申し上げます。津市、いなべ市、鈴鹿市、鳥羽市。     〔「ちょっと、勝手なことを言わしてええのか、議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田矢修介君) あるところを答弁ください。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 申しわけございません。 桑名、四日市、それから松阪、亀山、伊勢、尾鷲、それから熊野、御浜につきましては一部事務組合で運営をしております。ここも含めます。ちょっと答弁漏れがありましたら失礼します。あと志摩市、すみません。 ◆5番(岡村武君) 県内で、津市より財政がよくないところもかなりあるわけでしょうが。頑張って、命のことなんだから市立をつくっているわけじゃないか。なぜ必要がないの。命をそんだけ軽く見とるのか。近所に病院があるって、津市の言うこと聞いてくれない病院やったらどんだけあってもどうしようもない話や。目的は何かって、市民の命を助けるためにつくるのやろ。だから、走れやんようになるんやないか、動けやんようになるんやないか。 救急車の隊員の人から私は聞いたことがある。救急の病人になるんやったら津市以外でなりたいなと、どういう意味、それ。助かる命も助からんということや、津市で病気になると。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) ちょっとその中身は詳しく承知はしておりませんけれども、平成23年でしたか、救命救急センター、三重大学医学部にできました。これ三次救急です。この三次救急というのは、広域でいわゆる重篤、重傷な患者を診るセンターなんですが、これが市内にできたということは、我々市民にとっては非常に心強いと感じていますし、ここで救急になると命がというのは、今の状況からすると、まだまだ津市はそういう状況をはるかに超えた位置にあると考えております。 ◆5番(岡村武君) 私、さっき言うたでしょう。あっても津市という行政が交渉できなかったら、管理においてですよ、あるいは運営、管理運営において口出しができなかったらなかっても一緒のことやと私は言うた。口出しできる。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 救命救急は三次ですので、基本的には県の事業でございます。ただ、今、我々が救急医療全体を捉えて、二次輪番の協議会等を持っておりまして、その中には三重大学も参画をいただきます。その中で、いろいろと一次、二次も含めた。     〔「質問の答弁と違うやん」と呼ぶ者あり〕 ○議長(田矢修介君) 質問の趣旨を踏まえて、答弁をお願いします。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) はい、すみません。口出しというよりも、御意見は申し上げられます。 ◆5番(岡村武君) 口出せるかというの。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 御意見は申し上げられます。 ◆5番(岡村武君) 意見やったら一般市民でも誰でもできるやないか。口出しというのは、ああしてくれ、こうしてくれとイニシアチブがとれるかということやぞ。でなかったら意味がないということを私は言うておるんや。何でできやんのや。機関が違うからできやんのやろ。権限がないんやろ。そんなこと誰だってわかるやないか。そやで、動ける救急車にせなあかんわけや。そのためには、応急夜間病院をつくっておるんやろ。そんなものごまかしが、一次か何かわからんけれども。本来は、救急手術ができなあかんやろ、緊急の救命救急の。そうでしょう。そういうごまかしやなしに、はっきり物を言わなあかんて、市民のために。 さっき言うたばっかりやないか。職員の行動規範はどうなっておるんや、この間言ったばかりやのに。そんなもの誓詞でうそばかり言うとるやないか、そしたら。そういうことやろ、違うの。何とも思ってへんやろ、仕事のこと、市民のこと。どうぞ何か言いたいのやろ、言うて。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 市民の命と安全のために、もちろん我々は努力をせないかんと思っています。 ◆5番(岡村武君) そうしたら、頭から病院要らんてどういうことや。そんなこと出やんやろ、そんなこと思っておったら。君はうそたれか。どういうことや、それ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 今すぐにということでございます。将来的にどういうその状況が変わるかは別として、今は考えていません。今、この周りの医療資源としっかり協力することがベターであると思っております。 ◆5番(岡村武君) ベターと違うて、独立病院使うのがベターなん。それができなかったら、協力体制をお願いするのがベターなの。よりよいという話をしておるんだ、私は。一番いいのは、津市独自の病院を持つのが一番いいに決まっておるやないか。持てないというのであれば、財政のことか何か理屈があるんやろ。そうしたら、どういう方法をとるかということ、あなたが言うたことはそういうことや。でも、それは不可能な話なんやろ。今後は気をつけて、アンテナ張るけれども、あんたそういうことできやんだら、自分の責を、職責やぞ、かけて物を言えるか。そういう事態があれば、私も注意してネット張っておくけれども、約束できるか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 頑張ります。 ◆5番(岡村武君) また、あんなこと言っている。約束できるかというのに頑張りますと、意味わからん。約束できるか、首かけてできるか、そこまで言うんやったら。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 頑張らさせてもらいます。 ◆5番(岡村武君) また言うとる。何や、意味不明やろ。首をかけてやることができるかと聞いておるんやで。かけて頑張りますという意味、それ。そういう事態があれば、不測の事態があれば、もう市役所やめるの。そいうことを聞いておるんやぞ、私は。そのくらい重大な話やろ、違うの。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 命にかかわる大事な話でございます。 ◆5番(岡村武君) 違う。あなたの話をしとるんやろ、あなたがやると言っとるで。あなたが整備すると言っとるんやろ、救急医療、救命救急を。できやんだらどうする。私はできないと思うとるから、できやんだらどうすると、うそつくなと言っておるんやぞ、私は。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 救命救急がうまく起動するように、津市として関係機関に働きかけ、いい体制をつくっていくという、それに向けてしっかりと努力をさせていただくと。 ◆5番(岡村武君) だから、今はその体制は全然だめなんやろ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 決して全然だめだとは思っておりません。大半はうまく救急をさばいていただいていますので。中には少し課題を残している部分もありますが、決して全然だめだというふうには認識しておりません。 ◆5番(岡村武君) それは何割や。課題残しておるの何割や、それやったら。その人ら死ぬんか、それなら。笑い事と違うぞ。そういうことやぞ。漏らしたらあかんのやぞ、漏らしたら。手術が成功するかせんかはあるよ。体制として、仕組みとして、漏らすような仕組みではだめですよと私は言うとる。そういうことでしょう。 もう、ええ。あなたはそういうことなら、そういうふうなことがあったら、あなたは自分から辞表を書きな。笑い事と違うで。市民というは、権力を委託しておるんやぞ、委任しとる、負託しておるんやぞ。優秀な人やったら助かるかわからんのやぞ、行政で優秀な人やったら。行動規範どおりの人やったら助かるかわからんのやぞ。そういうこと言うとるんや。ぬかにくぎ刺したら時間がたつだけでやめとくけれども、そういうことですよ。 それともう一つ、どうなんや、本当に。まともに、真面目にこういう仕事を頑張ってするのか。もういいかげんなことは聞きたくないぞ。ちょっと言うて、心があるんやったら。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 今の職にある以上、しっかり頑張らせていただきます。 ◆5番(岡村武君) もう一つ愛想ないのう。もうちょっと中身つけて。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎健康医療担当理事(別所一宏君) 動き出す救急車対策をしっかりと対応させていただきます。 ◆5番(岡村武君) その後には、市民の命を一人でも多く救うと、助けると、仕事というのはそこやないか。本当に、とんでもないのう。まだ続くぞ。笑うとったらあかんぞ。 次、道の駅(仮称)津かわげについて。 市長の所信表明の中に、このことで市民の声があるんですね、これ。市民の声を聞いてと、この市民の声とは何人さん。誰のことを指しているの、これ、ここでいう市民は。市民の声を受け。質問。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎商工観光部長(川合清久君) 何人というわけではなしに、私どもこの整備を進めさせていただくに当たって、河芸地区の地域審議会から何度か御意見をいただいておりますし、河芸地区の地域審議会と。 ◆5番(岡村武君) そうしたら、市民の声というのは、河芸の人たちは市民全体を代表しておるのか。市民の声で。そういうことやろ、ここに書かれておるのは。河芸の人だけでいいのか、市民は。そういうことやぞ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎商工観光部長(川合清久君) 基本的には、市民全員の方からの御意見をという形になるんですが、この道の駅津かわげにつきましては、合併以前の旧河芸町のときから、こちらのほうについて整備したいという御意見をいただき、今に事業を進めた次第で。 ◆5番(岡村武君) 基本的には市民全体って、私も市民やけれども、全然、つくったらよろしいか、つくらんほうがよろしいかと相談受けたことない。うそついたらあかん、うそは。 職員行動規範というのはどないなっておるのや。うそつくためにつくったんか、それやったら。どないなっとる。一部の人のことを市民という名前を使うたらだめですよ。ここにおるんやったらええで、市民という名前を使っても。そうでしょう。これは困っておるんで、あれやけれども。 次に行くけれども、これをつくる趣旨、政策としての。政策も決まっていないのに、もう設計は頼んであると、設計ができておると。こんな横着な手順の、ボタンのかけ間違いをようやっとるなと。もうありきや。議会無視やないか、そうしたら。これから議会に出してくるのやろ。もうできていますと、どういうこと、これ本当に。これからどういうふうな道の駅をつくるのかという段階で、もう設計図面できておるんやろ。こんなばかな話はない。こんな津市、夢にも思わんわ。質問に答えてみ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎商工観光部長(川合清久君) 道の駅の整備につきましては、平成25年度から関心表明という形で意見もお聞きさせていただいて、それからできた事業というか形につきましては平成25年度に御意見を、昨日豊田議員の御質問に御答弁させていただいたように、意見をいただいたというふうな、逐次計画内容については御公表させていただいて御意見をいただくという段取りは踏ませていただいております。 ◆5番(岡村武君) それと違うって。この津市に道の駅がいるのであれば、なぜ必要なのか、どういう目的で、どのようなものをつくり上げなければあかん。つくるにおいてはこういうふうにするんだと、こういう目的を持って、ここをよくするためにつくるんだというものがないやん。人に聞いてって、委託してって、人任せや。そんなもの政策のポリシーが入るわけがないやないか。もう図面できておるのやろ。設計代は幾らや、それ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◆5番(岡村武君) 時間かかるな。次に行こうか、もう。もうええわ、しゃべらんでも。 ◎副市長(葛西豊一君) ちょっと今調べています。 ◆5番(岡村武君) しゃべるんやったら、初めから自分が答えろ。 ◎副市長(葛西豊一君) はい、すみません。 この条例は、3月議会に議決させていただいて、もう既に整ったという。 ◆5番(岡村武君) そうしたら、初めからあんたが答えたらええやないか。 そうしたら質問するけれども。あと7分や、あなたに質問しよにずっと、そんなんやったら。あかん、教育に行けへん。ここでとめておくわ、これは。 次、教育で、教科書の採択について。これだけは伺っておかなあかん。 これ、NHKが取り上げて、教科書の採択のことを。NHKは何を言おうとしていたの、何を。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育長(石川博之君) 教科書を採択するに当たっては、教育委員がみずからきちんと本を見て、その判断をして決めるようにというのが最終的な話だと思います。 ◆5番(岡村武君) 教育委員会の教育長はあなたや。教育委員長や。ややこしくなってきたぞ。新制度ができて、せっかくできたのに、あんたらどっちが責任者かはっきりしてもらわな困る。他市では教育長が皆、教育責任というふうに位置づけしておるのやろ、他市では。津市でも早くしてもらわな困る。というのは、総合教育会議2回して、これもそうやと思うよ、どなたがリーダーシップとるか。私の感覚では、もう市長は教育の責任者やと、このように私は思うておりますけれども、その中で事務責任者が教育長だと、私はそう思っています。政教分離という考え方でありましたけれども、中央においてはそうでなかった、過去に。地方だけが政教分離と、妙な形で。そして、教育政策も今後は4年に一遍、市長選挙において問われる一部であろうと、このように解釈しております。 もう一つ言いたいです、市長に。これ答弁もろうても、もらわんでもいいんですけれども。これ、責任者を早く決めてください。委員長と長と2人おると、ずっとややこしかった。合議体だから私は責任ありませんと教育委員長が言い出したり。そんなばかなことはないね、長がついているのに。委員会の長は委員長なんだから、責任ないわけがない。早く決めてくださいよ。 そしてもう一つは、学校のエアコンなんですけれども、これずっと私、議員16年ばかりさせてもろうているんですけれども、その中で当時も何回も質問は出ておるんですよ、いろんな議員から。その中で歴代の教育長は、全部はねてきたんですよね。時期尚早とか、いろんな言葉は別として。なぜかと。やはり、子どもは鍛える時期の子どもであって甘やかす時期ではないと、教育的判断をずっとされて答えてきたと思う。それは、冷暖房つけたら人気はええかもわからん。でも、今の子どもを鍛える場所はどこにもない。家帰ったらどこの家でも甘やかしておる。ただ、学校だけはそういう修行の場というのか残してほしいと、私はそういう思いであったと思うんですよ。だから、冷暖房にしてくれと言っても、やあやあと言って答弁にごしてずっとやってこなかった。その点が残念でならんです。 これは堰を切って、要求いっぱい言ってきますよ。くだらん大人をつくるのは、子どものうちに言う通りにしてあげたら、ああしてほしいこうしてほしいと、子どもに、必ず役に立たん大人になりますよ。これが判明しているから、教育の失敗という。何かと、ニートですよ。だから、私は一生懸命言うとるんです。修行の場所が要ると。それは、義務教育の時期だけですよ。もう大きくなったら言うことききませんよ。 片や、こんな子どもに、右も左もわからん子どもに権利を与えよと。権利とは何かもわからんくせして。権利って、虐待のことじゃないですよ。身分は、日本国籍を有する方は憲法で認められておるんですよ、守られているんですよ。子ども単独に権利って、何の権利があるんですか。私は勉強しなくてもいい、口答えしてもいい、好きなもの腹いっぱい、嫌いなもの何にも食べやんでもええ、もう勝手な権利を主張しますよ、権利でない権利だけれども。こういうふうなことにならんように、切に切に願うものです。 まだ時間があるから、もう一つ。英語のコミュニケーションですけれども、これ何校でやるんですか、1校だけでしょう。これ、前も教育特区というのが以前にもありましたけれども、私はこの考え方は間違っていると思う。なぜ間違っているかといいますと、教育均等法、こういうことによって、これ教育基本法の第4条に書かれておる教育の均等、ここに抵触せえへんかと。よかっても悪かってもですよ、結果が、均等でなければならないと、これだけちょっと返事ください。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育次長(倉田幸則君) 議員おっしゃるとおり、教育は機会均等であるべきだと考えます。 ◆5番(岡村武君) そうしたら予算を、お金を県がくれるからというて、するべきもんじゃないでしょう、これ。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育次長(倉田幸則君) 確かに、この事業は県の事業です。ただ、これ3年間ありますので、昨年から今年度、来年度、3カ年で3校ということで3地区で行わせてもらいます。 ◆5番(岡村武君) 一人も漏れたらあかんのですよ、均等というのは。3校とはどういうこと、3校とは。わけわかっとらんな。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育次長(倉田幸則君) 3カ年で3校で行いますけれども、その成果は津市全体に広げていくというふうなことで考えている事業であるということで御理解いただきたいと考えます。 ◆5番(岡村武君) 何で津市全体に成果が出るんや、3校なのに。わけのわからんこと言うな。まだ続きするでいいけれども、本当におかしいやないか、それ。終わり。 ○議長(田矢修介君) 以上で岡村議員の質問は終了いたしました。 議案質疑並びに一般質問を続行いたします。 坂井田茂議員。     〔22番 坂井田 茂君 登壇〕 ◆22番(坂井田茂君) 一津会の坂井田茂でございます。 発言通告に基づき、一般質問として大きく3項目一括質問いたします。 まず最初に、郷土資料館等の文化財公開展示施設の活用に関して。津市には郷土の歴史や民族に関する歴史的資料などの文化財を収集・保管・展示する郷土資料館が現在6館あります。白山、安濃、芸濃の各郷土資料館、美杉ふるさと資料館、香良洲歴史資料館、美里ふるさと資料館の6つの施設を、私、実際に見学させていただきましたが、それぞれに地区の特色を前面に出し、さらに細かく各地域の文化財や考古資料、民具や農具が工夫して展示されておりました。中には、旧小学校の講堂を改築して、小学生・児童が、自分たちが住む地域の学習を進め活用できるような、本当にわかりやすい解説文や工夫展示がなされている資料館もございました。その中の担当の方の説明によりますと、地域の児童・生徒、住民を初め、市外あるいは県外の見学者も多数あり、定期的に展示模様がえをしたり、企画展を行ったりして、多くの市民に見学してもらえるような平素から工夫、努力をしているという熱心な言葉を聞きました。 さて、津市がこれより合併10年を迎えますが、津市全体の郷土の歴史資料館の文化財を展示する、まさに津市歴史郷土資料館の開設、あるいは設置を望んでいるのは私だけではないと思います。津市を愛する歴史に関心を持ち研究してみえる、いわゆる郷土史家からの声を聞くこともございます。現在進められているスポーツ施設の充実とともに、この文化施設の充実、これは市民の心の豊かさを育み形成する上でも、非常に大切な価値ある施設ではないかと私は考えます。一般市民はもちろんのこと、これからの未来の津市を支え創造していく子どもたちが、津市の歴史あるいは地史、文化財、広くは世界の中に位置する津市を一括して学べるような、今後の歴史資料の活用の方向性を含めて、市のお考えをお伺いいたします。 2つ目は、青少年文化芸術祭事業に関してです。 この事業は、津市文化振興計画の中で、子どもたちが早くから文化に親しみ、そして新たな文化の創造を担う人材の育成のために、学校と連携して推進していく事業だとあらわされております。内容的に見ても、ほかの市や町では例のない独自の企画内容で、参画者や出演者、あるいは入場者にも広がりを見せているというふうに担当者からお聞きしましたが、この事業について、まず、(1)事業内容及び経緯について、この趣旨を踏まえた内容の移り変わりについてお尋ねします。 次に、(2)として、この事業を支え企画運営に携わる企画参画者数及び入場者数のおおよその状況について教えてください。 さらに(3)として、合併後、今年度10回を迎えると思いますけれども、これまでの成果と課題を踏まえた今後の方向性、今後どのような形で運営していくのか、これをお答えください。 最後に、(4)として、教育委員会及び小・中学校との連携はについて。この企画運営、あるいは発表したり出演する全ての小・中学生が中心となって活動しておりますので、教育委員会がこの事業をどのように盛り上げようとしておられるのかをお聞きいたします。 3つ目は、児童・生徒の学力向上に関する内容について、(1)から(6)まで、6点お伺いいたします。全て学力向上という視点でお考えいただきたいと思います。 1点目は、(1)として平成27年度みえスタディチェックの活用について。 昨年もたびたび質問いたしました項でございますが、アとして、教育委員会、これは県が提案した事業でございますけれども、この取り組みについて、平成27年度の実施要項がおおよそ計画がもうでき上がっていると思いますので、この実施学年、実施回数、教科など、津市の小・中学校としての活用計画とその内容について、簡略にお願いをいたします。イとしては、平成26年度中、試行という形で始まったものの参加する学校の足並みがそろわず、かつ度重なる問題ミスによって現場が混乱し、県と市の教育委員会がともに、印刷・製本等を学校に任せる形でスタートしたため、多くの課題が残されたと思います。昨年度の本会議におきましても、私はこの市の改善策を質問させていただきましたけれども、今年度、この全ての小・中学校が全て活用できる体制に整えられたか。また、印刷・製本についても学校負担が大きくならないようになど、実施上の昨年の諸課題が改善されたか、これをお聞きいたします。 2点目の(2)は、教育支援課・授業改善担当の配置について。 前回の第1回の定例会におきまして、私は、教育改革の推進体制に関して新たに小・中学校での授業改善に特化した市教委としての組織的に推進できる学力推進担当、これは私の案でございましたけれども、必要性を問いました。この授業改善に関して、石川教育長と坪井教育委員長、お二人の御答弁の中にも、不易と流行という教育施策の中に、学力向上には何よりも学校内での授業づくりと授業改革が重要であり、これに尽きるとお考えが示されました。それによって、この新たな担当の配置について私は評価いたしますけれども、即戦力、すぐに動き出さなければ意味がありません。そこで、アとして配置の趣旨、イとして主な職務内容、それぞれ簡略にお答えいただきたいと思います。 3点目は、(3)津市立小・中学校における主幹教諭及び指導教諭の配置についてです。 平成19年の学校教育法の一部改正により、副校長、主幹教諭、指導教諭が新たに配置できるようになり、三重県教育委員会では、この27年4月から、新たに公立小・中学校にこの主幹教諭及び指導教諭を配置するに至ったようです。4月1日付の各新聞の教職員の異動欄にも、校長、教頭、その後に主幹教諭、指導教諭というのが示されておりました。津市には、それを見ますと、各1名ずつ配置されたかと思います。つきましては、この2人の職務について、任用候補者の選考の流れ、それからイとして、市内では主幹教諭1名、指導教諭1名、2校に配置されたと思いますので、この配置することによって配置校での期待する効果、どのように教育委員会としては期待されるのか、それぞれお答えください。 (4)も学力向上につながる内容の質問で、津市教育委員会の指導主事の役割と指導・助言のあり方についてお聞きします。 各小・中学校では研究授業、よく耳にする言葉ではございますけれども、授業の改善あるいは改革のあり方を研究を目的として公開して、多くの教職員に見せてもらって行う授業でございますけれども、これを中心に日々いろいろな形で授業改善に取り組んでおられることと思います。そこで、アとして、昨年度における授業に関する指導実績、主に指導主事です。このお尋ねする回数は、教育長あるいは教育委員長が学校を計画的に巡回するような意味ではなくて、指導主事がどのように学校訪問を行ったかという内容でお願いしたいと思います。学校の要請によっては、授業研究を初め、事前指導、いろいろ回数を重ねていかれると思いますので、そういう回数も含めてで結構でございます。イとして、指導主事訪問、先ほど言いました教育委員会事務局に所属する指導主事が学校訪問をするケースとして、全小・中学校、幼稚園、年間2回の計画的訪問の考えはあるか、できるか、これについて簡潔にお答えいただきたいと思います。 次に、(5)の中学校英語担当教員の英語力についてです。 文部科学省による2014年度の英語力教育調査によりますと、英語を教える全国の教員のうち、英検、詳しく言うと実用英語技能検定です。英検の準1級以上か、またはそれに相当する資格を取得している中学校教員、全国で29%、約3分の1の中学校の教諭は取得しております。三重県は32%、およそ全国平均より上回っておりますけれども、他県を見ますと、例えば福井県49%で約半数、富山県も48%の教員が取得しており、中学校教員の50%を目指すという政府の教育振興基本計画の目標にほぼ達している県もあります。つきましては、この津市のケース、中学校英語担当教員のうち、英検準1級またはそれに相当する資格を取得している人数と割合についてお尋ねします。 最後に、(6)きずな教室の実績と課題はについてお尋ねします。 日本語指導を必要とする外国籍または外国につながる児童・生徒の学力保障、進路保障のために、人権教育課が力を尽くしていただいております初期日本語教室、きずな教室の現況についてお伺いいたします。センターパレスの一室を教室とし、日本語指導を必要とする子どもたちを、多くの市民ボランティアの力をかりながら支援している様子を私も拝見させていただきました。この子どもたちの教育環境をしっかりと見据え、継続的に陰で支える活動に、本当に敬意を表します。このきずな教室で学び、4月に卒業した中学生の進路状況を含め、昨年度の成果と課題について、そして今年度の課題克服の取り組みについてお伺いいたします。 項目は多いですけれども、質問の趣旨を御理解の上、御答弁をよろしくお願いいたします。 ○議長(田矢修介君) ただいまの坂井田議員の質問に対する答弁を求めます。     〔教育長 石川博之君 登壇〕 ◎教育長(石川博之君) 私からは、1の郷土資料館文化財公開展示施設の活用についてと、3の児童・生徒の学力向上に関しまして(1)と(2)についてお答えをいたします。 まず、1の郷土資料館等の文化財公開展示施設の活用でございますけれども、現在、市内で郷土の歴史や文化に関する資料を展示する施設は、先ほど御案内がございましたように、6つの資料館がございます。これにあわせまして、国学者谷川士清を紹介する谷川士清の旧宅、それから一身田寺内町の歴史文化を紹介する一身田寺内町の館がございます。また、埋蔵文化財の出土と遺品等展示公開する施設といたしまして、津市埋蔵文化財センター。それから、これの久居分室、それから多気北畠氏遺跡調査分室がございます。 現在の取り組みでございますけれども、こうした資料館等では、例えば平和教育をテーマにした香良洲の歴史資料館、あるいは国史跡多気北畠氏城館跡を紹介する美杉のふるさと資料館など、それぞれの地域性を生かした運営をしております。また、地域にあることで近隣の子どもたちの学習の場としてや、あるいは市内を通る歴史街道の散策、あるいは周辺の史跡など文化財をめぐる中での拠点的な施設として、それぞれの資料館の活用を図っているところでございます。 一方で、全市に紹介が必要な、例えば戦国大名の北畠氏あるいは藤堂藩の歴史、一身田寺内町の町並みなどにつきましては、中央公民館を初めとした公共施設での企画展示、あるいはつデイを活用した東京でのPR、あわせて紹介するなどさまざまな工夫を凝らしながら、津市の歴史・文化を展示紹介し、学んでいただく場として提供をしております。 次に、3の児童・生徒の学力向上に関しまして、(1)平成27年度みえスタディチェックの活用についてでございますが、まずアの活用の計画とその内容でございます。みえスタディチェックは、児童・生徒の学力の状況を客観的に捉えることで、教員が一人一人の学習の成果ですとか課題を明確にするとともに、各学年の経年変化を見る。こうしたことで学校全体としての取り組みを検証できるなど、授業改善につながる有効な手段であると考えております。 平成27年度のみえスタディチェックの年間計画とその内容でございますけれども、第1回が10月21日に、小学校の4年生と5年生、中学校の1年生と2年生を対象に、科目は国語と算数、中学校は数学でございますが、それと理科で実施をする予定がございます。また、第2回目といたしまして、平成28年2月3日でございますが、小学校5年生、それから中学校2年生を対象に国語と算数・数学の実施を予定しております。各学校におきましては、4月21日に実施されました全国学力・学習状況調査の分析を踏まえた授業改善の取り組みを、みえスタディチェックでさらに検証することで授業改善につながるものと考えております。 次に、イの昨年度における実施上の諸課題の改善でございますけれども、平成27年度におきましては、実施の回数が年3回から原則1回、小学校5年生と中学校2年生は2回になりますが、実施学年も絞られてきました。また、昨年度は活用に関する問題、これが中心に出題をされておりましたけれども、平成27年度は学習指導要領に基づきまして、知識・技能の定着状況を把握すると、こうした問題も含めて提出される予定でございます。さらに、これまで各学校で印刷をしていました問題につきましても、県で印刷がされまして、各学校へ配布され、学校の負担も軽減される予定でございます。今後、各学校におきましては、授業改善とそれぞれの生徒、個に応じたきめ細かな指導を実効性のあるものにするために、スタディチェックを実施いたしまして、積極的な活用を図ってまいります。 次に、(2)の教育研究支援課の授業改善担当の配置でございますが、まず配置の趣旨でございます。総合的な学力の向上を推進していくために、教育研究支援課の体制の見直しをしました。指導主事による各学校への指導・助言体制の充実を図るために、今年度より授業改善担当を配置いたしました。授業改善の担当は、全国学力・学習状況調査やみえスタディチェックの分析結果の活用方法、あるいは教科指導と授業研究推進に関する専門的な知識を備えまして、各学校において指導・助言を行うことで授業改善の推進に努めてまいります。 次に、イの職務内容でございますけれども、生徒・児童の総合的な学力向上推進を図るために授業改善の方策を作成いたしまして、学校現場に提案をし、指導・助言を行います。また、具体的な方策といたしまして、全国学力・学習状況調査やみえスタディチェックなどの結果を分析しまして、津市全体、それから各学校の学習の定着状況と課題について明確にいたします。教育委員会事務局では、学習の定着状況と課題について明らかにいたしまして、学校に対して授業改善の方向性を示してまいります。さらに、指導主事による学校訪問では、各学校の授業改善プランに基づきまして指導・助言を行うことで、管理職、校内研修の担当とともに、校内研修の充実を図りまして授業改善の推進に努めてまいります。また、学校現場に適切な指導・助言が行えるように、教育委員会事務局におきましても、先進的な指導方法あるいは効果的な学習教材、そしてカリキュラムなど、しっかりと提供できるように研究開発を進めてまいります。 教育にかかわる御質問のうち、残余につきましては、教育次長からお答えさせていただきます。     〔教育次長 倉田幸則君 登壇〕 ◎教育次長(倉田幸則君) 学力向上に関しまして、3点目の津市立小・中学校における主幹教諭及び指導教諭の配置についての任用候補者選考の流れはと、配置校での期待する効果はについてお答えします。 主幹教諭及び指導教諭の任用候補者選考については、三重県教育委員会が教育公務員特例法第11条の規定に基づきまして、県内の公立小・中学校、県立学校に教諭として採用され通算10年以上、現に勤務している等の要件を満たす者を対象に、11月に志願者を募り、書類選考と面接により選考を行い、1月下旬に合否の発表を行います。 次に、配置校での期待する効果はについてでございますが、主幹教諭については、授業を受け持ちながら教頭業務の一定部分を担い、関係主任と連携して校長と教頭を補佐することで学校の組織運営体制の充実と教職員間の調整を担います。一方、指導教諭については、授業を受け持ちながら、その教育技術を活用することによりまして、他の教員の資質向上、授業力の向上に資することが求められております。 主幹教諭や指導教諭は、授業力や教科指導力に加え、学校経営のミドルリーダーとして学校組織を牽引する能力が必要だと考えます。そのため、三重県教育委員会では、新任主幹教諭及び新任指導教諭の研修会を年間各4回予定しており、市教委といたしましても、配置校への学校訪問や校長との面談によりまして、それぞれに求められる役割が果たせるよう支援をしてまいります。 4点目の指導主事の役割と指導・助言のあり方について、昨年度における授業に関する指導実績についてお答えします。昨年度は、小学校、中学校が授業力向上に向けた授業研究会を開催する場合、各学校からの求めに応じ、指導主事が学校訪問を行いました。また、そのほかにも特別支援教育に係る子どもの理解や指導の方法、生徒指導上の対応について指導・助言を行っております。さらに、初任者指導や小中一貫教育に関する指導、幼稚園が園内研修会を開催する場合も同様に、指導主事による指導・助言を行っておりまして、1年間に延べ825回の主導主事訪問を行いました。 次に、指導主事学校訪問として、全小・中学校・幼稚園に年間2回の計画訪問の考えについてお答えをします。本年度は、学校からの派遣依頼に応じた指導主事の学校訪問だけでなく、教育委員会として学力向上に向けた授業改善を徹底するため、全小・中学校に年間2回の計画訪問を行います。第1回目の指導主事の計画訪問では、全ての教職員の授業改善に向けての課題や各学校の指導方針等についての課題を共有した上で、校内研修の充実に向け指導・助言を行います。第2回目の指導主事の計画訪問では、全国学力・学習状況調査の結果を分析し、課題を明らかにした上で、学力向上に向けた授業改善についての指導・助言に努めます。 また、幼稚園の遊びを通した学びや幼児期の基本的な生活習慣の育成は、就学後の学力向上の基盤となることから、幼稚園教育の充実を図るため、幼稚園におきましても計画訪問の実施に向けて検討を進めております。 次に、5点目の中学校英語担当教員のうち、英検準1級以上またはそれに相当する資格を取得している教員の人数とその割合についてお答えします。 平成26年12月に行われた中学校の英語教員を対象にした調査におきまして、英検準1級以上またはそれに相当する資格を取得している教員の割合は、全国平均が28.8%であるのに対しまして、議員御指摘のように、三重県は32.3%となっております。一方、本市におきましては、対象教員79人中24人が取得しており、その率は30.4%になります。平成25年度は19.7%でしたので、1年間で資格取得者が10.7ポイント上昇しております。英検準1級取得は現教職員に課せられる資格要件ではございませんが、文部科学省は中学校英語担当教員のうち、英検準1級以上またはそれに相当する資格を取得している教員の割合を、議員御指摘のように、平成29年度に50%にするとしていることから、今後も外部団体試験の活用を含めて、教員の英語能力のレベルアップに努めてまいります。 次に、6点目のきずな教室の実績と課題についてお答えいたします。 津市では、日本語が全く話せない外国人児童・生徒に対して、津センターパレスにきずな教室を開設し、平日午前中に毎日2時間、ボランティアが中心になって日本語指導を行っています。昨年度は、20人がきずな教室での日本語指導を修了しています。また、きずな教室に通室できない児童・生徒に対しましては、在籍する学校へボランティアが訪問し、日本語指導を行う移動きずな教室を実施しており、昨年度は市内13校で20人が移動きずな教室での日本語指導を修了しています。 昨年度の40人の修了生のうち、中学校3年生で来日した3人の生徒たちは全て公立高校に進学しました。この結果には、もちろん本人や教職員の熱意もありますが、きずな教室でのボランティアによる適切できめ細やかな日本語指導や温かい声がけが基盤にあると考えております。市全体の外国人生徒の高校進学率も、調査を始めた平成18年度の50%台から、昨年度は90%となりました。 課題としては、ボランティアの確保が挙げられます。より多くの学校で移動きずな教室が実施できるように、ボランティアの拡大が必要となってきます。ボランティアとして現在登録していただいている方の就職や転居等で参加が難しくなる場合も起こってまいります。そこで、昨年度から、中央公民館で開講しております日本語指導ボランティア養成講座受講生の方にきずなボランティアへの参加を呼びかけたり、大学や多文化共生について活動されている団体に協力を求めたりしながら、常にボランティアの拡大に努めております。以上です。     〔スポーツ文化振興部長 新家 聡君 登壇〕 ◎スポーツ文化振興部長(新家聡君) 青少年文化芸術祭事業につきまして、4点御質問いただきましたので、お答え申し上げます。 1点目の事業内容及び経緯ですが、平成11年度に合併前の津市教育委員会の主催事業として、小学校5年生から高校生までの公募した運営スタッフにより、青少年芸術祭という名称で鑑賞事業と舞台発表を津リージョンプラザお城ホールでスタートさせております。その後、平成13年度からは、子どもたちの活動を津市PTA連合会の子ども未来委員会のサポート事業として位置づけられ、運営は子どもたちによる企画運営スタッフ会議として事業費は津市の委託事業とし、津市青少年文化芸術祭自主運営会を設立し、事務局を教育委員会文化課が担うこととなりました。名称も青少年文化芸術祭と改め、平成14年度からは会場をアストプラザに移しまして、舞台発表、作品展示、創作活動の3部門となっております。合併後も事業を継続、平成20年度に所管を教育委員会からスポーツ・文化振興室へ移管するとともに、会場を白山総合文化センターに移して、舞台発表及び創作活動の2部門としております。平成24年度からは、会場を市内の600席規模のホールであります津リージョンプラザ、サンヒルズ安濃、白山総合文化センターを順番に使用し、開催してまいりました。 2点目の企画参画者数及び入場者数の現状ですが、企画参画者数は、合併後は20人から40人の間で推移をしておりまして、昨年度は19人となっております。平成18年度からの企画参画者数は、小学生が69人、中学生が101人、高校生が74人となっており、中学生が中心となっております。次に、入場者数につきましては、合併後800人から1,630人までの間で推移をしておりまして、平成25年度は695人、26年度は659人と減少傾向にございます。 3点目の成果と課題を踏まえた今後の方向性と、4点目の教育委員会及び小・中学校との連携につきましては、関連しますので一括でお答えをさせていただきます。 事業を始めてから本年度で17年目となりますが、これまでの成果としましては、始まりが教育委員会事業ということで、幅広い世代の交流や学校間の交流など、文化活動を通じ積極性や協調性といった部分の成長が見られ、教育的な成果は得られていると感じております。 今後につきましては、津市文化振興計画で、文化の創造を担う人材の育成として定めております、早い時期から文化に親しみ、新たな担い手の育成を図る事業として教育的な成果に加え、文化振興としまして成果も出していくためにも、教育委員会及び市内の小・中学校との連携協力を得まして、企画参画者数の大幅な増加を図るとともに、文化協会を初めとします文化活動団体等による指導などの連携協力によりまして、伝統芸術や郷土芸能の次世代への継承や新たな文化人材の育成を促進し、これらに伴う入場者の増加につなげてまいりたいと考えております。 ◆22番(坂井田茂君) 御答弁ありがとうございました。 1点目の津市郷土資料館、これの御答弁を聞きましたけれども、津市全体の歴史資料館に関して必要性は感じてみえるようですが、まだちょっと検討には至っていないというふうな意味合いだったように思いますので、大プロジェクトとは言いませんけれども、新たに建物を建てるというふうな考えは全く、私も持っておりませんが、やはり一括して見られるような施設、今後、もし市政を運営する中で1つ、お考えの中に入れていただければというふうに思います。 それでは、続いて再質問に入ります。 3の児童・生徒の学力向上に関する事項の中で、数点質問をいたします。 (4)の指導主事の指導実績について。 昨年度の指導主事による授業に関する指導実績、これ特別支援に関することであるとか、全て含まれた回数で825回との答弁でございました。さらに、今年度は年間2回の計画訪問の考えはあるかというふうにお尋ねしましたら、全小・中学校に2回、ただし学力向上という指導も含めた、助言も含めた訪問というふうに含みで言われましたけれども、この現状、この最初の825回という回数、教育委員会の組織として多いか少ないか、教育長はどのようにお考えですか。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育長(石川博之君) 訪問する中身が、特別支援教育とか生徒指導とかありますが、そういうのを除き一般的に、例えば、現在は学校が校内研修をするときに、要請があって訪問するというのが中心でございますので、これだけではやっぱり十分ではないかなというふうには感じております。研究授業に対して指導・助言だけではなくて、通常の一般的に学校を訪問して、通常のときのいろんな授業内容とかそういうのについていろいろ御相談をしながら指導をすると、これが大事でございますので、ことし、年に2回、請われるのとは別に訪問していきたい。それに取り組んでいきたいということでございます。 ◆22番(坂井田茂君) 年に2回、まずこれを目標にという、ちょっと私が意図したものと予期せぬ回答でしたんですが、ぜひとも、まずはこれを目標にお願いをしたいなというふうに思っております。 ところで、先月5月18日、教育厚生委員会の行政視察で委員の皆さんと一緒に、全国学力・学習状況調査において全国1、2の高い正答率を継続し続けております福井市の教育委員会、じかに指導主事、女性の指導主事2人でしたけれども、お話を聞く機会がございました。 時間がございませんので、結論として2つのことを聞きました。何ら、学力を向上するために教育委員会としては何も行っていない、これが1つ。それから、振りかえってみると、子どもの学力がここまで上がってきたという背景をよくよく考えてみるとというのが、これも2つございました。1つは、やっぱり地域、家庭の安定した環境、これはやっぱり福井特有のものだというふうに思います。共働き家庭が多くても、おじいさん、おばあさんと同居であって、きちんと学校から帰ってきてもいろんな面でサポートできるという、これも福井の恵まれた環境だと思います。2つ目に、教員の情熱と協働体制というのがありました。これは、福井の教員としては伝統的な取り組みというふうには言ってみえましたけれども、上位であるからゆえに、いろんな県・市から、なぜこんなにすばらしい結果、正答率が出るのかと聞きにみえるわけですね。 結論として言われたことは、本当に我々は何もやっていない。何もやっていないんやけれども、そこを教えてくださいと言いますと、さらに教育委員会としての特筆すべきというか、我々が聞いても驚くようなことを平素からしているわけです。1つは、指導主事による学校の訪問。これ授業に関する訪問です。指導主事が行くんです。それを先ほど私はちょっと遠回しに聞きましたけれども、市全小・中学校、幼稚園については併設らしいので小学校と同時に行くらしいんですが、全部の小・中学校へ年2回、春と秋に1日その学校に張りついて、2限目は全校の授業を全員で見る。そしてあと3限、4限、5限、自習ばかりではいけませんので、3限、4限、5限は指導主事が一人一人残らず授業を全部見て回るという日を設定しているようです。そして、全員が授業公開という形で、その日は一日授業を行う。放課後に子どもたちが帰った後、全員協議会というのを行って、一人一人の授業に対して、2限目の全員授業を中心に話しながら、あなたの授業の進め方はこうだ、例えば文字がななめに下がっている、言葉遣いがまだまだ子どもにわかりやすい言葉を使っていないとか、本当にきめ細かな指導をこの授業の中で行っている。およそどれくらいですかと言われたら、1,560人、これ全ての教員、授業を指導していると胸を張って言われているんです。それだけ小・中学校に指導主事が直に入って指導をしている。これがやっぱり一番大事じゃないかなと思います。 今回、授業改善担当というのができましたので、この人1人に任すわけにはいかないと思うんですけれども、この方を中心にぜひとも学校に入り込んで、根本的な福井に準じるようなやり方をしていただけたら、きっと私は成果が上がるんじゃないかなというふうにこの話を聞かせてもらいました。 それからちょっと話長くなるんですけれども、縦持ちという言葉、NHK見られた方は、ひょっとしてこれも驚かれたと思うんですけれども、私もいろんな教育現場を見ながら、この話を聞いて目からうろこが落ちる経験を私はしました。中規模の学校ですと、例えば、1年、2年、3年と数学の教員が3人いるでしょうね。津市内の学校は、ほぼA先生は1年生の数学全部、B先生は2年生の数学全部、C先生は3年生の数学全部というふうに持つのが一般的です。しかし、福井は長年、何十年と、A先生はばらばらにそれぞれ学年、1組全部でもいいんですが、必ずランダムに持っています。1組だけとか。B先生は、2年1組、3年1組、1年1組とばらばらに持って長年やってきた。それを聞いて私は本当にびっくりしたんですけれども、ほかの学校の先生方がこの話を聞いても、到底そんなことは無理ですというふうに、全ての学校の先生が言われたそうです。私もそう思います。今、これを行おうと言えば、本当に画期的なことだと思います。 しかし、これを説明された福井県の教員にとっては当たり前というふうに言われているんですね。苦労を自分たちがやっぱり買ってやると。当日このパンフレットをいただいた、プロジェクターで案内していただいた一番最後の行、私は感銘を受けました。「当たり前の教育の水準の高さ」というふうに、これでもう締めくくってあるんですわ。今後、何十年と同じやり方をして、福井はいくと思うんですが、決して下がることがないという自信のあらわれやと思います。 こういった福井の取り組みの中で、一つでも教育委員会としてできるような方策をやってほしいなというふうに思うんですけれども。この検討として、前回、教育委員長さんが不易と流行というお考えの中で、授業改善が何よりも、もうこの一言に尽きるというお言葉を私はいただきまして聞かせてもらいましたけれども、教育委員長の理論がやっぱり実際に現場としておりなければ意味がありませんので、そこら委員長のお考え、少しでも聞かせていただければありがたいんですが。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育委員会委員長(坪井守君) ちょっとまだ頭の中整理していないんですけれども、私自身も福井県、教育長と一緒に視察させていただきました。まず感じたことは、教育委員会、それから学校の先生含めて、自信を持ってみえるというか、そういう感じがすごくいたしました。 話は短くしないといけないと思うんですけれども、私自身も、やっぱり先ほど情熱と言いましたように、先生方が長い歴史の中で、先輩の先生方がかなり若い先生方に受け継がせていくという、そういうのがつながっているというか、もう当たり前に中学校の先生は小学校と連携をとる、小学校の先生は中学校から学ぶという、そういった体制ができ上がっているなという感じがすごくしました。 それから、小学生なんかを見てみますと、既に宿題とかそういう家庭学習も定着していますので、当たり前のように毎日しています。それが中学校に上がったとき、もう小学校の習慣が身についているということで、中学校に行っても家庭学習ということを違和感なくやっている。そういうのをすごく感じました。 それから、体育館でも雑巾がけですか、今本当にモップで普通やるのを、福井の子は手で絞ってそして雑巾がけを、やっぱり実感として床と接触しながら掃除をしている。そういったのもこれが当たり前になっているというのが、やっぱり耐える力とか、いろんな意味に学力にも影響しているんじゃないかな。できればそういったことを、いいところはどんどん採用したらいいと思いますので、津市が決してそんなにやっていないというわけではないと思いますので、そういったよく似たようなことを少し取り入れさせていただいてやっていけたらと。 指導主事は、ちょっと忙しくて、事務処理的な仕事が、現実に私もやっていてそう思いまして、なかなか学校へ行くまでの勉強ができないというのが非常に課題でしたので、できればスーパーバイザー的な意味で、指導主事がもうちょっと勉強できる環境づくりというのは、津市もやっていく必要があるんじゃないかなというふうに感じております。以上です。 ◆22番(坂井田茂君) 今現在の市の教育委員会指導主事、本当によくやっていただいている。時間を惜しんでやっている。十分理解をしておるんですけれども、やっぱり忙しいということで、いろんな努力を怠けちゃいかんと思うんです。もし、指導主事の数が足りないのであれば、やろうとしていることを実現するためには、それなりの予算要望するなりして、指導主事をふやすしかないと思うんです。指導主事の育成という意味で、ぜひとも頑張ってほしいなというふうに思います。 それと関連して、昨日、市長がいろんな市政の中で印象的に残った言葉があります。やっぱり各地域に出向いて、懇談会74回、各地域36あるうちの2回頑張りますというような言葉言われました。74回お一人で全部回られて大変なことやと思います、360日のうち。やっぱりそういう意味合いでも、市政に市長がこれだけの回数を自分が行って、市民の声を直接聞いて、その中でそしゃくしながら自分の市政の向く方向を多分見きわめようというふうな、市政の源を自分で見つけ出そうとする取り組みだと思いますので、やはり指導主事も直接現場に向かって、その学校の課題、まちまちいっぱいあると思いますので、ぜひとも頑張ってほしいなというふうに思います。 ただし、先ほど岡村議員質問された、ある学校だけの特別なモニター的な学校だけ行く、それはやっぱりやめたほうがいいと思います。私、前回見ましたけれども、やるんなら全市的に何でもやったほうが、機会均等、平等な教育が受けられるというような、それは保障してあげたいなというふうに思います。モデル校でやっていくと、今いる5年生、6年生はもう卒業してしまいます。そういった教育委員会の考えが、もう中から漏れてしまうような施策では、私はいけないと思いますので、津市全ての教育環境を考えながら実現してほしいなというふうに思います。 次の項目に入ります。 2点目は、(5)の中学校英語担当教員の英語力についてお伺いします。 津市で現在、79人のうちの24人。大体全国平均、三重県平均ということです。英語力向上についても、いろんな取り組みをしていただくように今後お願いしたいというふうに思うんですけれども。 これも期せずして今月5日の夕刊、それから6日の朝刊に、文部科学省が英語力向上推進計画というのを新聞の1面に出ておったのをごらんになった方が見えるかと思います。再来年には、中学校3年生が全員、読む、書く、聞く、話すというこの4つの技能を全国テストで行うというのが出ておりました。2019年に早速実施されますのでね。それがもう近づいてきてからでは遅いと思います。やはり平素から、教員の指導力というのが一番重要になると思いますけれども、この英語力向上に向けての対策について、今から何かお考えがあればお聞きしたいと思います。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育長(石川博之君) いろんな側面から検討していく必要がございます。まずは、教員の研修をどうしていくかという点と、それからALTの方の研修をどうしていくかと。ALTの方は、もちろんしゃべることは御専門なわけでございますが、教育という中身、学習をさせるという意味の研修を、これは少しやっていこうというふうに考えています。それと教員に対する研修につきましても、従来にちょっと工夫を加えてやっていこうかなというのが一つ。 それと、まず児童・生徒についても、教科だけの内容でどういうふうにしていくか以外に少し、例えばスピーチコンテストとかいろいろ世の中にはございますけれども、そういったのが津市版で少し検討できないかというのは現在検討しているところでございまして、いろんな方面から、少し英語についてやり方を変えながら前に進めたらなというふうに取り組んでいるところでございます。 ◆22番(坂井田茂君) 英語力向上で教育委員会が直接指導するのは非常に難しい側面でもありますので、やはりそれぞれの担当、英語教員がやる気を出して自分から、みずから学べるような助言をお願いしたいと思います。 次に、(3)の主幹教諭の配置についてでございます。 もう既に、三重県はことしからでしたけれども、政令都市や全国の県では、もう既に何年か経過しております。しかし、この主幹教諭は希望降任制度という県もございまして、全国でもう既に120人が主幹教諭は大変だと、教諭に降任させてくれというふうな形で、全国でもう既に120人、教諭に戻っているという現実があります。一つは、中間管理職の激務というのがあるし、周囲の教員との摩擦、あつれきで心身ともに疲れるという、非常に中間管理職としての立場が難しい立場と思います。 今、まだ配属されて4、5、6と3カ月ですのでね。この点において、津市がせっかく2名配置された。今後ふやしていく方向なのか、教育委員会としてどのようにサポートしていこうと考えているのかお答えいただきたいと思います。 ○議長(田矢修介君) 答弁を求めます。 ◎教育長(石川博之君) 先ほど議員から御案内のございました福井。福井の大きな特徴の一つに、今の子どもたちの学力とは別に、一人で頑張らなくていい学校というふうなキャッチフレーズでございます。これは今、文科省がいうチーム学校と近いところでございますけれども、やはり学校経営の中で、誰か特定の人に余り過重な負担がかかるというのは、これは決してよくないわけでございますので、現在も学校いろいろ課題がございますので、十分な連携をやってはいただいておりますけれども、一人で頑張らなくてもみんなで頑張っていけると、そういうような形で私ども教育委員会事務局としても各学校に対してそういう意味の支援を、あるいはそういう習慣を定着させていくというのが一番大事かなというふうに考えております。 主幹教諭と主任教員については、せっかく新しくできた職でございます。まだ緒についたばかりでございますので、これからふえていくことに期待をしながら、どういうふうに活躍していただくか、これも十分に状況を見きわめてやっていきたいというふうに考えております。 ◆22番(坂井田茂君) 石川教育長は、昨年度、教育次長も務められそして教育長と。私1年間ずっと発揮されるのを見ておりましたけれども、ようやくこの思いを教育委員会の形として、ぜひとも動き出していただきたいなというふうに思いますので、今後のますますの力量の発揮を期待しております。 前回に引き続いて、教育の一番根幹となる不易の部分、それから流行、例えば、先ほど英語力向上というのは流行の部分になると思いますので、指導主事、たくさん見えますので、皆さんがこのことを共有されて、市の教育委員会の教育方針を着実に実行されんことを期待して、質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(田矢修介君) 以上で坂井田議員の質問は終了いたしました。 これをもちまして、本日の日程は終了いたしました。 明11日の日程は、承認第3号から第5号まで、報告第7号から第20号まで及び議案第70号から第87号までの議案質疑並びに一般質問などであります。 本日はこれにて散会いたします。     午後3時05分散会 地方自治法第123条第2項の規定によりここに署名する。       津市議会議長  田矢修介       津市議会副議長 横山敦子       津市議会議員  豊田光治       津市議会議員  岡 幸男...